神戸電鉄に行って解像度を高めてきました【写真24枚】

神戸電鉄に行って解像度を高めてきました【写真24枚】

久しぶりに…いや、初めて神戸電鉄をしっかりと撮影してきました。車庫公開やちょい用以外だと、5年ぶりぐらいの訪問となるでしょうか。

神戸電鉄のターミナルは三ノ宮よりも更に奥にある新開地ということもあり、ちょっと遠いんですよね…

ということで、今回形式名や路線事情などを調べて神戸電鉄のことを学び、見識・解像度を上げるべく、記事としてアウトプットしてみました。

 

まずは最新形式から

6500系

2015年に登場した、現在の神戸電鉄最新形式である6500系です。6000系と瓜二つな顔で正直違いがわかりません…

神鉄ファンサイトさんに解説がありましたので引用すると…

・前面の帯が細くなっている
・行先表示器が高速SSに耐えれなくなる
(6000系は1/250、6500系は1/100に…恐らくコストダウンでしょうか)

これはわかりませんわ…(白目)

一方こちらが6000系。ほんまにそっくりですね…

アルミの銀がベースになったこともあり、白に赤ラインがベースだったこれまでの神鉄車両とはガラリと印象を変えた車両ですね。

 

2000系・5000系

現在の神鉄の主力である2000系・5000系です。神鉄といえばこの顔」と思われる方も多いのではないでしょうか。

1991年に公園都市線(~フラワータウン駅)が開業した際に投入された新形式で、デザイン面を刷新した車両です。

当時の文献では

・新線のイメージにふさわしい車両であること
・ワンマン運転関連機器を搭載し、ワンマン、ツーマン運転可能な車両であること
・最新の技術を可能な鍵り導入すること。
・編成両数は、3両であるが、補助電源装置、電動空気圧縮機の二重化を図ること
・保守の軽減を図ること

参考:運転協会誌 33(10)(388)「神戸電鉄 2000形車両」 神戸電鉄(株)技術部車両課、1991年10月

をモットーに設計したとされています。

神戸電鉄2000系は北大阪急行8000形や泉北高速鉄道5000系と同世代で、彼らもこれまでのイメージを刷新したという意味で近い存在です。

2000系の方が先に登場した車両で、遅れること3年後の1994年に2000系をベースとしてVVVFインバータを採用したのが5000系となっています。

・2000系…1991年登場。全5編成が所属
・5000系…1994年登場。VVVFインバータを採用し、全10編成が所属。

ちなみに番号順でいけば「1000系→2000系→3000系」となるはずですが、3000系の方が先に登場しなぜ2000系が後から登場しているのかははっきりと明示されていません。謎……

【追記】この件について、ぽいやんさんから補足を頂きました。

それによると、3000系登場当時には「2001(ED2001形)」という電気機関車が存在し、その重複を避けるために新車が「3000系」となりました。
ところが、2000系登場前に機関車の車番を2001から701へ改名することになり、空き番となった2000に新車を2000系とすることにしたそうです。

 

3000系

同じ「顔」で違う形式がよく作られる神鉄では珍しく、1系列に1つの顔となっているのが3000系。

ウルトラマンに似た、強烈なインパクトを持つ顔つきですね。

3000系は4両固定編成で運用されていて、追いかける際は4両の運用を目印にすると撮りやすいです。

1973年に最初の編成が製造されている為かレトロな顔つきですが、実は1990年まで製造されたグループでもあります。年代幅……

また3015Fについては神戸電鉄95周年を記念し、今年から登場当初の復刻塗装を実施中。

通常の色よりもやや朱色みがかかった色となり、前面の塗り分けも異なっています。

 

1000系列

現在の神戸電鉄では最も古い顔立ちなのが1000系列です。

1000系列には1000系(全車廃車済)、1300系、1500系の3形式があります。

写真は1300系。2両で1つの編成を組んでおり、両車共に電動車(MMユニット)となっているのが特徴です。

ご覧のように2+2の編成なので、真ん中には運転台が設置されています。

1300系と似たような顔つきの1100系

こちらは3両1ユニットで、両端が電動車、真ん中が付随車となっています。

・1000系…最初に登場した形式。現在は形式消滅
・1100系…3両編成で両端が電動車、真ん中が付随車な形式
・1300系…2両両方が電動車(MMユニット)を組む形式

3000系と同じくこちらも神鉄90周年を記念し、かつて塗られたオレンジ+シルバーグレーの復刻塗装として運行中です。

 

神鉄豆知識

「登り」は下り

神戸電鉄では、最も標高の低い新開地駅が起点の為、

・山を登って鈴蘭台・三田方面へ行くのが「下り電車」
・反対に山を降りるのが「上り電車」

というあべこべな状態になっています。

 

廃駅が割とある

神戸電鉄には、使われなくなり廃止された駅が比較的多くあります。

その中でも代表格なのが、鵯越~鈴蘭台間にある菊水山駅。現在でも駅の遺構が残っていて、電車内からその姿を確認できます。

営業休止直前の1日あたり駅利用者はわずか8人で、携帯の電波も入らないほどの秘境です。

2005年に営業休止となり、2018年をもって正式に廃止されました。

この他、新有馬駅(1975年休止→2013年廃止)や神有耶馬駅(1933開業~1939年廃止)などがあります。

 

新開地は元々別会社

神戸側のターミナルである新開地駅ですが、今でこそ神戸電鉄直轄となっているものの、1988年までは神戸高速鉄道の所有駅でした。

すなわち、神戸電鉄から神戸高速鉄道へ乗り入れる形が採られていたのです。これは神戸電鉄で唯一の他社乗り入れ例となっています。

将来的には粟生で接続する北条鉄道との乗り入れも検討はしているようですが、気動車と電車との違いからなかんか難しそうです。

具体的には、神戸電鉄の急勾配に気動車では対応できないようで、北条鉄道の電化か気動車の技術的ブレイクスルーが必要になってきます。

 

ギャラリー

それにしても、神戸電鉄を撮影するなら鈴蘭台駅に限りますね。

ここは車庫がある関係で粟生・三田・新開地などあらゆる方面からの電車が来て撮影チャンスも多いですし、夜間撮影もしやすいので神戸電鉄を撮るならまず鈴蘭台ですね。

鈴蘭台駅周辺では架線上にライトが置かれており、夜間の走行撮影も非常にしやすいのが驚きでした。何これすごい…

  

 

関連リンク

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