大阪・松原に新しくやってくる九州の「ハンズマン」を取材して以来、ホームセンター業界に関心が湧いています。
今回、自分自身の勉強も兼ね、ホームセンター業界の売上高ランキングをまとめてYouTube動画を作成することにしました。
そこで数字を出してみたところ、意外に面白い結果が出てきましたので、記事内においても公開します。
(データは2022年のものです。)
ホームセンター業界の序列
企業名/ブランド名 | 売上高 | |
---|---|---|
1 | カインズ/カインズ、ハンズ | 4826億円 |
2 | DCMホールディングス/DCM | 4447億円 |
3 | コーナン商事/コーナン | 4412億円 |
4 | コメリ/コメリ・コメリパワー | 3760億円 |
5 | アークランズ/ホームセンタームサシ・ビバホーム | 3571億円 |
6 | ナフコ/ナフコ・TWO-OWN STYLE | 2065億円 |
7 | アレンザホールディングス | 1569億円 |
8 | ジョイフル本田/ジョイフル本田 | 1235億円 |
9 | バローホールディングス/ホームセンターバロー | 1229億円 |
参考 | ハンズマン/ハンズマン | 308億円 |
表形式にするとこんな感じ。詳しくみていきましょう。
ホームセンター業界での第1位はカインズでした。売上高は4826億円です。
2022年には、東急ハンズを買収したことでも話題となりましたね。
株式を上場していない非公開企業なのでランキングに入れるか迷いましたが、決算公告である程度情報の信用が担保されていることや、業界1位企業ということもあり今回は入れておきました。
2位はDCMホールディングス。売上高は4447億円でした。
「DCM」は聞き慣れない名前ですが、かつてダイキ・カーマ・ホーマックだった3つの企業が一緒になった合併企業です。
成り立ち的に、家電業界のエディオン(エイデン・デオデオ)と似たような感じですね。
我らが大阪の雄、コーナンは業界3位のポジションと結構上位で驚き。売上高は4412億円でした。
2位のDCMが目前に迫っていましたが、2023年のデータでは引き離されてしまいました。
しかしながら、直近10年での成長スピードは著しいものがあります。
4位は新潟県に本社を置くコメリ。売上高は3760億円でした。田舎にいくと必ずありますよね。
5位はアークランズ。売上高は3571億円でした。
「アークランズ」という企業名は聞き慣れないですが、「ホームセンタームサシ」を経営する企業といえばおわかりになるでしょうか。
また、2022年にはLIXIL系だった「ビバホーム」を買収。同一企業内にホームセンターブランドが2つある会社となりました。
この買収で元々1785億円だった売上高が3000億円台へ躍進。業界5位に浮上しています。

6位は北九州市に本社を置くナフコで、売上高2065億円。
「ナフコ 2-1スタイル」というフレーズを聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下、
・7位 アレンザホールディングス(売上高1569億円)
・8位 ジョイフル本田(売上高1235億円)
・9位 バローホールディングス(売上高1229億円)
と続きます。
ちなみにバローホールディングスは少し特殊で、ホームセンターの他スーパーやドラッグストアも経営しており、それらを含めると売上高は7325億円となります。
…が、今回はホームセンター事業のみを対象としており、記事の趣旨と異なるので除外しました。
尚、7位のアレンザホールディングスの株主はバローホールディングスでもあり、集計の仕方によってはバローホールディングス(ホームセンター事業のみ)の売上高は2798億円になります。
ちなみに、冒頭に挙げた「ハンズマン」は売上高308億円とかなり小さめ。今後の売上げ増に期待ですね。
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参考文献
各社の有価証券報告書より