出典:JR四国公式
JR四国は、約30年ぶりの新型特急車となる2600系に用いられている空気バネ方式の採用を取りやめ、今後は2600系をベースとした振り子気動車式に戻すことを発表しました。
「2600系」は1編成で終わり?
2600系は2017年に川崎重工で製造された、空気バネ傾斜方式を採用する新型気動車です。
カーブの多い土讃線では、車体傾斜の力を用いてなるべくカーブを高速で走る必要がありましたが、従来用いられていた振り子式はメンテナンス費用が高く付くことから、より安価な空気バネ方式を試験採用していました。
果たして、2600系としての製造は中止となるのでしょうか、それとも今回の2600系を先行試作車として900番台のような付番をつけ、今後製造される車両に改めて「2600」の形式を付与することとなるのでしょうか。
車体傾斜に空気バネ方式 を採用した2600 系については、これまで走行試験を実施してき
ました。走行試験の結果、連続する曲線が多い土讃線において、2600 系は空気バネの制御に
多くの空気を消費するため、空気容量の確保に課題があることが分かりました。
今後新製する特急気動車は、2600系をベースとし、車体傾斜にこれまで実績のある振子方
式を採用します。出典:http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2017%2009%2025%2001.pdf
土讃線での運用には空気が足りない…とのことなので、今後は高徳線などの高規格で比較的カーブが少ない路線に用いられることになりそうです。
2600系は12月から
今回のプレスリリースとあわせて、2600系の運行開始日を12月2日の「うずしお9号」(高松発11:07 徳島行き)からスタートする…とアナウンスしています。
2600系は、N2000系と違い最高速度が120km/hに抑えられていることから、2000系との共通ダイヤにて走ることとなりそうです。
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