和歌山市の紀三井寺(きみいでら)において、現在ケーブルカーが建設されています。
これは紀三井寺開創1250年を記念した事業で、参拝時のバリアフリー化を達成すべく寺社の財産や寄付金、観光庁からの補助金を受けた事業となっています。
建設中の現場の様子を見てきました。
紀三井寺とは?
和歌山駅から紀勢本線で2駅南にいったところにあるお寺。正式名称は金剛宝寺。桜が有名。
西暦770年にお坊さんがこの地で「金色の千手観音」を悟り、彫刻で千手観音を彫ってこの地に納めたのがはじまりらしい。
現地の様子
ケーブルカーは門の右側に建設されます。
完成予想図の看板も立てられていましたが…何故こんな見えづらいところに置くのか…。
ということで公式サイトから画像を拝借。1両の縦長なケーブルカーが見えます。
尚、宗教法人がケーブルカーを運営する際には税金の関係から「寄付」という制度を採る前例がありますが、ここでもそうなるのでしょうか。
従来の紀三井寺参拝には、この231段の急階段を登る必要がありました。
結縁・厄除けの坂だそうですが、これがなかなかにキツイ。これはケーブルカー必要ですわ…
中腹あたりで見えるケーブルカーの軌道部分。立ち入ることが出来るのならここから撮影できる…?
頂上の巻き上げ機部分。正方形のスペースが用意されます。
山上停留場付近。線路は単線で、1つのゴンドラが行き来するのみのようですね。
山上停留場へは下側に見える通路からアクセスします。当然ですが、まだキャビンは搬入されておらず姿がありませんでした。
軽トラが見える部分がケーブルカーへの通路。こちらも綺麗に整備中です。
尚、ケーブルカーだけでは最上段へ行けず、エレベーターで向かうことになりそうです。
紀三井寺をぶらり
ケーブルカーの様子を見るだけというのもなんなので、紀三井寺の内部を見てきました。
まず入口を登ると閻魔大王様とご対面。まさか紀三井寺で審判されることになろうとは…
顔の眼力が凄い。
231段の階段をのぼると、いかにも寺社仏閣といった雰囲気の風景に。誰もいない寺社仏閣って雰囲気が最高ですよね。
下からも見えるこの大きな御堂。特別公開されていたので中にはいると…
めちゃんこ大きな千手観音様が姿を表しました!!
木造では日本一のデカさなのだそうです。これはすごい。
なんとなくありがたさが伝わってきます
紀三井寺最上段からは、紀勢本線と和歌山市を楽しむことも出来ます。
ということで、ケーブルカー周りだけ撮って帰ろうと思っていたのに、気づいたらめちゃくちゃ紀三井寺を楽しんでしまっていました…。
ケーブルカー竣工後にまた足を運びたいと思います。
ケーブルカーの完成予定は2022年3月末です。
参考文献
紀三井寺「新設ケーブル工事が進行中」