岡崎公園の京都市電1860号車、交野市への移設が決定

岡崎公園の京都市電1860号車、交野市への移設が決定

京都市の岡崎公園に保存されている、京都市電1860号車(1800形)

財政難から譲渡が発表されたものの、「外観はそのまま保存、誰でも利用・鑑賞できる場所へ設置、営利・売買や部品取りは不可」など、厳しい保存条件からその動向が注目されていましたが、大阪府交野市に本社を置く株式会社西鶴さんが譲受すると発表がありました。

入札業者は2社あったようです。意外と需要があるもんですねぇ…

 

ハピネスパークへ

岡崎公園で保存されている1860型。2015年にこの地へやってきました。

「岡崎・市電コンシェルジュ」として5年間活用されてきましたが、2020年よりコロナウィルスの感染防止の為に閉鎖。

車両老朽化や代替の情報発信手段が充実してきたことから、京都市は譲受希望者を募集していました。

 

この条件が非常に厳しいもので、

(1)譲受の対象は,京都市電です。付帯設備(レール,ウッドデッキ等)についても譲受者が希望する場合は,譲受の対象とします。 (2)現場引渡しとし,移設作業及び必要経費は,全て譲受者の負担で行っていただきます。

(3)移設に際しての運搬は,車両等によるものとし,令和3年7月中を目途に搬出してください。

(4)市電の姿を残したうえ(修繕は可とします。)で保存,公開してください。また,誰でも利用・鑑賞できる場所へ設置してください。

(5)営利・売買や部品取りのための譲受は認めません。

(6)譲受後,5年間は展示してください。

(7)移設先(展示場所)は,日本国内とします。

出典:京都市『市電車両(岡崎公園)譲受希望者に係る公募の実施について』
https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000283786.html

 

と、譲受条件に見合う業者が集まるのか注目されていました。

結果的に、先代の京都市電「N1号」を引き取った、大阪府交野市の霊園「ハピネスパーク」を経営する株式会社西鶴さんへ譲受されることが再び決定。

ボロボロだった同車を美しくリノベーションし、現在は法要施設として利用されています。

 

 

同車の今

1860型 2015年の移設にあたり塗り直しが行われました。行先は「岡崎公園前」になっています。

 

京都市のマークと「1860」の車番と。

 

1800形は、800形のワンマン化改造で生まれた派生形式。

今回の1860号車は大宮交通公園にて保存されていたものを、2015年に岡崎公園へと移設したものです。

雨漏りや腐食が激しく、維持費に年間数十万円がかかることから、京都市は無償譲渡先を5月頃から探していました。

 

予定では7月頃を目処に搬出とされていましたが、7月が終わった現在でもまだ動きがないようです。もう少しかかるかな…?

 

関連リンク

【まとめ】京都地下鉄烏丸線の新車はいつデビュー?どんな車両?

 

参考文献

京都市『岡崎公園市電車両譲受者について

京都市『【広報資料】市電車両(岡崎公園)譲受希望者に係る公募の実施について

 

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