【関西】鉄道コンビニの歴史まとめ

【関西】鉄道コンビニの歴史まとめ

阪急系コンビニ・売店であった「アズナス」が、今年度中にローソンへと転換されると先日発表がありましたね。

目まぐるしく変わる鉄道コンビニ業界。このあたりでまとめとかないと追えなくなっちゃいそうなので、アズナスに動きがあったこのタイミングで情報を整理してみました。

 

 

大阪メトロ-ローソン

大阪メトロの売店は元々、交通局弘済会が運営する「SUBSTA」でしたが、2012年にファミマとポプラが売店事業を落札。

しかしその後、契約満了に伴い2017年にはローソンへと切り替わることに。現在に至っています。

 

【大阪メトロ売店の変遷】

~2007年…財団法人大阪市交通局協力会が「SUBSTA」を運営
2007年1月…大阪メトロサービスに「SUBSTA」を移管
2012年9月…ファミマ・ポプラ参入
2017年3月…ファミマ・ポプラ撤退
2017年3月…ローソン参入

 

阪急-asnas

今回大きく報道があったのが、阪急電鉄の「アズナス」。後に阪神電鉄の合併で、阪神へもアズナスが出店しています。

2021年7月より、ローソンへの転換を開始します。

 

【阪急売店の変遷】

1995年…アズナス開業
2021年…ローソンへ転換

 

 

近鉄-ファミリーマート

近鉄はファミリーマート。元々「ampm」へ出資していたこともあり、近鉄沿線のコンビニはampmが中心でした。

ampm事業をファミリーマートが買収することになり、その流れでファミリーマートへ転換されるのは必然と言えるでしょう。

しかしながら、2011年にはセブンイレブンと近商ストアとの提携話もあり、その後駅コンビニへの足がかりを作ろうともしていたそうですが、親会社の近鉄へ話が届いておらず、すれ違いの末にこの話はなくなったそうです。

 

【近鉄売店の変遷】

1991年以前…近鉄観光が売店を運営
1992年頃…「365」の名称化
1995年10月…ampm関西設立。近鉄87.5%、近鉄百貨店12.5%の近鉄グループ会社
2002年頃…近鉄リテールサービスへ移管。大型の「K PLAT」と中小売店の「PocketPlat」をスタート
2011年8月…ampmがファミリーマートへ買収・転換
2013年…「K PLAT」「PocketPlat」を近鉄エキファミとして転換

 

 

京阪・南海-アンスリー

京阪と南海はアンスリーを展開中。これとは別に南海独自の「nasco」もあります。

元々「keihAN」「nANkai」「hANshin」の3つの「AN」でアンスリーだったのですが、阪神が離脱したことでこの由来は無実化しています。

 

【京阪・南海売店の変遷】

1987年…小型売店「nasco」誕生(南海商事運営)
1997年…京阪・南海・阪神の共同展開で「アンスリー」ブランドスタート
同年…京阪樟葉店(1号店)をオープン
2008年…親会社の買収に伴い阪神が離脱。アズナスへ転換

 

 

JR西日本

JR西日本は元々駅売店「キヨスク」の転換から「ハートイン」「デイリーイン」を運営していました・

 

しかし、2014年よりセブンイレブンとの提携により、周辺にセブンイレブンがある地域全ての店舗がセブンイレブンになりました。

 

(尚、豊岡などセブンイレブンがないエリアについては引き続きキヨスクなどが運営しているようです。)

 

【JR西日本売店の変遷】

1987年…国鉄民営化で西日本キヨスクがスタート、ハートイン運営開始?
2014年…セブンイレブンに転換

 

 

コンビニ業界の簡単な解説

1位:セブンイレブン

売上高4兆円を誇る業界1位。原理原則に忠実、悪く言えば融通が利かないJR東海みたいな会社。

元はイトーヨーカドーがアメリカのセブンイレブン事業を導入したのがきっかけですが、いつのまにかセブンイレブンの方が大きくなり立場が逆転しています。

 

商品開発力はピカイチ。おにぎりが群を抜いて美味しい。コンビニコーヒーを根付かせた他、「金の~」シリーズも展開して客単価アップ。

お家騒動が過去にあるなど、会社の風通しはあまり良くなさそうな面も。

 

 

2位:ファミリーマート

あらゆるコンビニを買収し続け、ついには業界4位だったサークルKサンクスをも吸収して業界2位にまで上り詰めた苦労人。売上高は2.7兆円とセブイレに迫る。

実は唯一の日本発コンビニブランド。元々は西武系のコンビニだったものの、現在は大阪の商社「伊藤忠商事」の子会社。

どことなく親しみやすいものの、商品開発力はセブイレ・ローソンに追従するケースが多く、今一歩という感じ。

 

ファミマに買収されたコンビニ

・サークルK
・サンクス
・ココストア
・am/pm

 

 

3位:ローソン

長年2位だったものの、ファミマのM&A攻勢で追い抜かれ業界3位に転落。売上高は2兆手前なものの、近年店舗数の減少が著しい。

アメリカで展開していた「ローソン」を、当時イケイケだったダイエーの中内さんが導入。一番早く日本全国への出店を成し遂げたコンビニでもあります。

現在はダイエーの不振に伴い、三菱商事へと親会社が変わっています。

 

1号店は大阪の豊中(桜塚店)と、大阪発祥のコンビニ。

今回、阪急阪神のアズナスを手に入れてにっこり。日経に「関西と関東の話が合わない」と書かれたのは、割と本当のところなのかもしれません。

セブンイレブンと違って、「ローソン+スリーエフ」「ローソン+ポプラ」「ローソン100」など資本提携先のブランド名を残したり、野球チームやゲームなどとのコラボ店舗を展開したりと融通が利く。

商品開発力はセブイレとファミマの中間ぐらい。

 

ローソンに買収されたコンビニ

・SHOP99(ローソンストア100に)
・サンチェーン
・新選組
・セーブオン
・SPAR

 

 

まとめ

現在の関西系鉄道企業の勢力図は以下の通り。

・大阪メトロ…ローソン
・阪急阪神…アズナス→ローソンへ
・近鉄…ファミリーマート
・山陽電鉄…ローソン
・JR西日本…セブンイレブン

・京阪、南海…アンスリー

こうしてみると、確かにセブンイレブンの動きは今一歩といった感じ。

残るパイは京阪と南海ですが、果たしてどこのコンビニとなるのか、それとも独立系のままでいくのか、注目です。

 

関連リンク

【阪急】「アズナス」の全98店舗、ローソンへ転換

 

参考文献

日本経済新聞「幻となったセブンの関西私鉄攻略計画 店から線にならず

 

 

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