東急は、2021年度の設備投資計画を発表しました。投資総額は435億円です。
新車投入(2020系)
田園都市線向けに2020系の継続投入を進め、2021年度は9編成を導入します。
ちなみに、8500系など旧型車両を置換えることとなりますが、長津田検車区に所属している8500系は現在9編成。ちょうど数字が一緒なことから、下手をすると8500系全廃の可能性もあります。
東横線でワンマン運転を検討
東急電鉄の主要路線である東横線において、ワンマン運転を検討していることが明らかになりました。
東急では現在、池上線、目黒線や多摩川線以外の路線においては通常のツーマン運転を実施していますが、今年度以降からワンマン運行に向けた準備工事に着手するようです。
実は昨年11月に「ワンマン運行の対象路線を拡大させる」という方針が示されており、今回の発表はそれを追認する形です。
目黒線8連化・相鉄直通準備
相模鉄道との直通新線である「東急新横浜線」の工事を進めており、2022年度下半期の開業を目指しています。
東急新横浜線は、目黒線の日吉から先を延長して新横浜までを建設し、同駅まで延伸してくる相鉄との直通運転を実施するものです。
今回のリリースでは、渋谷→新横浜への所要時間が「約30分」と明記されており、目黒線~新横浜線(相鉄線)系統の他、東横線~新横浜線(相鉄線)系統の新設をも予想させるものとなっています。
また、それにあわせて目黒線の8連化工事を実施。ホームドア延伸や車両の製造などが進められます。
Qシート拡充
大井町線にて運行している有料着席サービス「Qシート」を、他路線へ展開することを検討中です。
折返し線増設工事
田園都市線の用賀~二子玉川間に折返し設備を増設し、今年度中に運用を開始します。
関連リンク
【動向】東急の気になるコト色々…
東急の中期3か年経営計画によると、ワンマン運転の拡大や有料着席サービス等のメニュー拡充が明記されています。
また気になるのが新横浜線について。渋谷→新横浜の所要時間の記載があり、目黒線以外への直通がある事を示唆している様にも見えますね。#東急電鉄 pic.twitter.com/ggGDJdY57j
— 通勤電車ドットコム (@com_train_com) May 13, 2021
参考文献
東急株式会社『中期3か年経営計画(2021年度-2023年度)』
東急電鉄株式会社『新・中期事業戦略 “3つの変革・4つの価値” を策定 ~アフターコロナにおいても引き続き、公共交通としての使命を果たします~』