神戸市交通局は、令和3年度(2021年度)の予算案を発表しました。
2021年度の主要事業として、計画通り6000形を7編成導入するとしていますが、この中に「旧北神車両の更新」という気になる文面があります。
西神・山手線の車両全編成の更新を行う。既に契約済みの 28 編成については令和4年
度まで順次導入し、令和3年度は7編成を導入する。合わせて、旧北神車両についても1
編成更新するほか、より効率的な運行体制や今後のホームドア設置にあわせた一部ダイヤ
改正の検討を進める。出典:https://www.city.kobe.lg.jp/documents/40676/20210305yotoku1.pdf
7000形も廃車開始か
おそらくこの文言は、旧北神電鉄の7000系から廃車が出ることを示唆したもの。
7編成導入する6000形のうち、6編成が神戸市交通局車両、1編成が北神急行車両ということでしょう。
項目が「新型車両の導入」かつ、文頭に「車両全編成の更新を行う」としていることから、機器更新などではなく車体そのものを更新(=つまり代替の新型車両導入で廃車)を意味するものと思われます。
いよいよこの時がやってきましたね。
今後の廃車スケジュール
これらを加味した上での、今後の廃車スケジュールは次の通りになりました。
3000 形 26 号車 6 両 令和3年 2月頃(廃車済)
・1000-02 形 8 号車 6 両 令和3年 3月頃
・1000-01 形 6 号車 6 両 令和3年 5月頃
・3000 形 28 号車 6 両 令和3年 7月頃・神戸市交通局車両 3編成
・旧北神急行車両 1編成参考:https://www.city.kobe.lg.jp/documents/30117/haisya-2-siyou.pdf
3000形は既に残り1編成となっており、形式の消滅が近くなってきています。
計画通りいくと、2021年7月頃には神戸市営地下鉄車両で初の形式消滅となります。
最も古い1000形は生き残り、最も新しい3000形は全編成廃車になるという何も皮肉な結果ですね。
その他
・西神・山手・北神線ホームドアの設置
現在導入が進んでいるホームドアですが、2021年度は新長田・西神中央・名谷・新神戸の4駅へ設置するとアナウンスしています。
ホームドアについては、既に設置されている三宮駅以外の合計15駅への設置を、三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社が40億9000万円で落札。
2024年3月までに全駅へ設置することを予定しています。
・西神・山手線駅施設の老朽化対策
以前リリースがあった新長田駅のリニューアル工事の他、新たに板宿駅についても設計を始めるとのことです。
西神・山手線は開業から40年が経ち経年劣化が見られることから、こうしたリニューアルを行っていくようです。
このあたりは、40年経過しても放置されていた大阪とは対照的で良い施策だなぁと感じます。
・地下鉄駅施設のユニバーサル対応の推進
湊川公園駅のエレベーター新設、及び上沢・新神戸のエレベーター改修工事を行うとしています。
関連リンク
参考文献
神戸市交通局「令和3年度予算説明書」