「さよなら鶴見のブロッサム」…最古のアウトレットが明後日で閉館

「さよなら鶴見のブロッサム」…最古のアウトレットが明後日で閉館

三井アウトレットパークの第1号店で、現在運営しているアウトレットとしては最も長い歴史の「三井アウトレットパーク大阪鶴見」が、明後日3月12日をもって幕を下ろします。

2023年4月に開業予定の三井アウトレットパーク門真へ移転することや、建物の老朽化によることが理由です。

1995年にオープンした登場当初は「鶴見はなぽ~とブロッサム」という名称で、1997年に開業した「なみはやドーム」と共に、この茨田大宮地域(鶴見・門真)の象徴でもありました。

 

花のビル

元々はアウトレット施設と、花の卸売市場を重ねた施設としてオープン。

かつては「スヌーピータウン」もあり、覚えておられる方も少なくないのではないでしょうか。

ほのかにバブルの香りが残る印象的なその建物は、1990年に近くにあった鶴見緑地での花博にちなみ、地域のランドマークとなるよう「月下美人」をイメージしたもの。

驚くことに屋根は開閉式で、建物中央にある高さ95mのタワーが花の中心部分を、屋根が花びら部分をモチーフとした、いわば「花のビル」です。

 

また、この建物では「花の卸売市場」としての機能も有しています。

元々あった10の市場を統合し、西日本最大級の花の卸売市場(取扱高300億円、1995年当時)としてオープンしました。

こちらは今後も運営されていく見通しで、建物自体は存続するようです。

 

建物の概要

所在地:大阪市鶴見区茨田大宮2丁目
階数:地下1階、地上5階
敷地面積:26,000㎡
延床面積:53,000㎡
事業主:株式会社大阪鶴見フラワーセンター(花卸売市場)
朝日生命保険相互会社、三井不動産株式会社(アウトレット)
総事業費:262億円

 

年表

撮影日:2022-07-26

1959年…大阪府により市場整備準備委員会が発足
1976年…大阪府中央卸売市場に「花き部」を設置することを計画
1986年…鶴見緑地で開催される「花と緑の博覧会(花博)」や関西空港開港を視野に、「大阪花の振興懇談会」を設置
1988年…大阪市長が「花き流通センター」構想を発表
1990年…大阪中央卸売市場ではなく、別の建物で花の卸売市場を作ることを計画。第三セクターである株式会社「大阪フラワーセンター」を設立。
1991年…事業主が決定
1992年…建設着工
1994年…花の卸売市場がオープン
1995年…全面開業

 

関連リンク

開業1ヶ月前!4/17開業「ららぽーと門真」はどんな施設?

「本州初のハンズマン」が大阪・松原市にやってくる!【2023年秋開業予定】

 

参考文献

近畿銀行審査部「きんきquarterly 20」/鶴見はなぽ~とブロッサムのあらまし / 右谷新次

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