京都市交通局は、昨年度から投入されている烏丸線用の新型車両「20系」が、2022年度のグッドデザイン賞を受賞したと発表しました。
尚、受賞者は京都市交通局と連名で、製造した近畿車輛にも贈られます。
受賞概要
受賞日:2022年10月7日
受賞対象名:鉄道車両(京都市交通局20系車両)
受賞分類:鉄道・船舶・航空機
受賞者:京都市交通局、近畿車輛株式会社
デザインのポイント
・ 前面の造形に曲面を多用し、これまでの車両とは一目で違いのわかる未来的なエクステリアデザイン(外観)
・ 伝統色や伝統文様、伝統産業を活用し、京都ならではの地下鉄を演出する、華やかで雅なインテリアデザイン(内装)
・ レイアウトと色彩で視認性と安全性を向上させた乗務員室、床面高さを下げ乗降を容易にした客室
シンプルでモダンな京都らしい地下鉄車両である。烏丸線は両先頭の車両に乗る機会が多く、そこに伝統工芸品を展示する大きな多目的スペース「おもいやりエリア」を配置された点を評価したい。従来の車両と比較して、バリアフリーや情報提供という点で進化していることは当然だが、京都市内の工芸や伝統産業が参加することもひとつの市民参加であり、地下鉄と市民との新しい関係を生み出している点も評価したい。
出典:京都市交通局 1)
20系を高く評価
20系は2021年に投入された後、試運転を繰り返し実施した後今年の3月から運行開始。現在は3編成が在籍しています。
端正な顔立ちや京都の伝統産業を活かした内装デザインなどが評判を呼んでいましたが、グッドデザイン賞として受賞したことは、より一層それらを裏付けるものでしょう。
20系は今後各年度に2本づつ投入され、2025年度までに9本が出揃う予定となっています。