スーパー玉出といえば、その奇抜なスタイルが特徴的な大阪の代表ヅラをしているスーパー。1円セールなどを筆頭に「激安スーパー」の代名詞として知られています。
デフレでも負け無しと思われたそのスーパー玉出がなんと閉店しているという話を聞いて、現地を見てきました。
もぬけの殻
場所は住吉区にある播磨町。大阪の高級住宅街として著名な「帝塚山」の隣町になります。
ここはかの有名な「三菱銀行人質事件」のあった三菱UFJ銀行北畠支店が近くにある場所です。
現地は既にドア部分が取り払われ、ユンボ(パワーショベル)が中に入れられて解体工事が進められていました。
内部の様子。そのまま居抜きでスーパーとしても使えそうですが、30年運営していただけに改修費用の方が上回るのかもしれません。
スーパー玉出といえば24時間営業をしているイメージが強いですが、この店舗では9-20時と割と常識的な営業時間だったようです。
閉店告知の貼り紙。実はスーパー玉出は既に創業者の手になく、株式会社フライフィッシュという別の事業者が経営しています。
今回の閉店については、そのあたりの事情もあるのかもしれません。
スーパー玉出の閉店リスト
私も改めて調べてみてわかったんですが、実はここ最近スーパー玉出の閉店ラッシュが続いているようです。
2021年6月には平野店、2021年9月30日には堺店など、ここ2,3年ほどで7店舗が閉店していました。
公式サイトでは閉店のリリースが出ていないので、当サイトでまとめてみました。
店舗名 | 閉店時期 |
---|---|
スーパー玉出 守口店 | 2020年3月31日 |
スーパー玉出 空堀店 | 2020年3月31日 |
スーパー玉出 平野店 | 2021年6月 |
スーパー玉出 堺店 | 2021年9月30日 |
スーパー玉出 中百舌鳥店 | 2021年9月30日 |
スーパー玉出 山本店 | 2021年10月20日 |
スーパー玉出 播磨店 | 2022年1月20日 |
コロナで外食ができなくなったことにより、巣ごもり需要が増加したことで同地から北にも店舗を構える「ライフ」や、東海地方を本拠地にする「バロー」は大幅に業績が躍進。
この他、安価路線の「ロピア」や関西スーパーを買収しようとした「オーケー」など、エリア拡大や他社買収などに動くなど好調な会社もある一方で、スーパー玉出のような「安いだけ」のスーパーは苦戦を強いられるようになっているのかもしれません。
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