日本車輌製造は、JR東海が導入を予定している新型車両315系の62編成分を一括で受注したと発表しました。
受注金額は非公表で、売上高への反映は2022年3月期(2021年4月~2022年3月)以降としています。
315系は、同社としては20年ぶりの新設計通勤電車。
現在運用されている211系、213系、311系を置き換える計画で、211系は全車が運転終了となります、
納入予定時期
・2022年3月期 56両(7編成)
・2023年3月期 56両(8編成)
・2024年3月期 120両(20編成)
・2025年3月期 64両(16編成)
・2026年3月期 56両(14編成)
現在の予定では、2022年3月末までにまず7編成をJR東海へ納入。
その後段階的に数を増やしていき、今後5年間で65編成・352両が出揃う計画となっています。
先代車輌である313系は近畿車輛や東急車輛で、先々代の311系は日立製作所や川崎重工業でも製造されていましたが、今回の315系は同じ地元である日本車輌への専属発注となりました。
実車が出てくるのが楽しみですね。
機能・特徴
・現在試験中の「ひだ」用HC85系と同じ台車構造を採用。
・車内案内表示としてフルカラーの液晶ディスプレイを採用
・車椅子スペース、車椅子対応トイレを採用
・非常走行用蓄電装置の採用(非常時に停止するのでなく、最寄り駅まで走行が可能)
・車内防犯カメラを1両につき5箇所設置
・モーター駆動の電力変換装置にSiC素子を導入、211系と比較して35%省エネに
・室内灯、及び前照灯(ヘッドライト)にはLEDを採用
・最高速度は130km/h(313系も同じなので、将来的にはスピードアップ化を狙う?)
関連リンク
参考文献
日本車輌製造株式会社「通勤型車両315系の受注に関するお知らせ」