【特集】電車の陸送を支える、様々な企業さんまとめ

鉄道車両には「新車搬入・改造・廃車」という、大きく分けて3つの転機が訪れます。

普段は地道な輸送に徹する鉄道車両の節目のイベントに欠かせないのが、輸送を担当する大型トレーラー達です。

例外的に線路を走っていく「甲種輸送」というパターンもありますが、大半がこの「陸送」と呼ばれるトレーラー牽引で、車両工場や解体工場へと輸送されていきます。

規格外の超大型輸送物である鉄道車両を、鮮やかなハンドルさばきで運転する（関西の）陸送会社さんに今日は注目してみました。

アチハ

大阪市住之江区に本拠を構えるのがアチハ株式会社。青色に警戒色が塗られたトレーラーが特徴です。（写真は旧色）

特徴的な社名の由来は、創業者である阿知波 勝四郎氏が作り上げた「阿知波組」から来ているようです。

毎年5月になると、本社のある住之江区のオフィスにて、自社保有のクレーン車による鯉のぼりを掲げるのが恒例行事となっています。

アチハ株式会社
本社：大阪市住之江区南港中1丁目
公式サイト：https://www.achiha.co.jp/
所有車両：三菱ふそう、スカニア、メルセデスベンツ など
実績：北大阪急行8000形、寝台特急北斗星、紀州鉄道など

山広運輸興業

こちらも大阪狭山市に本社を置くのが山広運輸興業。

真っ黄色のトレーラーに「安全第一」「山広」と描かれたデザインが特徴です。

兼六商事運輸

こちらも本社は大阪府東大阪市、兼六商事運輸です。ぶどう色のトレーラーが特徴で、近畿車輛系の陸送を一手に担う陸送輸送業者です。

大阪市営地下鉄・大阪メトロではおなじみの事業者さんで、Osaka-Subway.comにも多数登場。よく大将さんらしき方が叱咤激励する姿が見られます。

かつてはチェーンで操るやっこ（牽引に使う長いトレーラー台車のこと）がありましたが、2016年頃からリモコン式に変化しました。

河西運輸

和歌山に本社を置くのが河西運輸。

鮮やかなオレンジ色のスカニアと、タイヤの数がやたらと多いやっこが特徴的。

大阪メトロ10系やニュートラムの廃車時に登場するなど、徐々に存在感を発揮しつつあります。

日本通運

東京に本社を置く有名な大手物流会社。関西圏で輸送を担当するのは神戸の支社です。

神戸所在だけに、同じく神戸に本拠を置く川崎重工系の輸送が多く見られますが、まれに大阪府内完結の輸送も手掛けます。

日立物流

撮影：もぐら様

最後は日立製作所の車両を輸送する際だけに登場する、ちょっぴりレアな会社をご紹介。

同じ日立グループのネットワークを活かし、日立物流が運搬します。

関西ではN700系新幹線や阪急1000系、大阪モノレール3000系輸送時などで登場します。

その他

今回は関西を中心にご紹介しましたが、日本全国にはこの他にも様々な陸送事業者さんが存在しています。

情報提供を頂き、厚く御礼申し上げます。

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参考文献

物流weekly「山広運輸興業　世界最大７３０馬力新型トラクタを導入」

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