近年、公文書や図書を安易に廃棄・焼却処分してしまうという信じられない団体が多く散見されます。
そんな愚策を行ってきた団体をしっかりと記録しておく必要があると思い、ここに記します。
多分日本の歴史は日本人が消して行くと思うんですよ…ただでさえ専門職の司書の扱いがぞんざいですし、TSUTAYA図書館は郷土資料を大量廃棄するし、京都市はフランス文学者の蔵書を一万冊廃棄するし、高知県立大学は三万冊以上焚書するし、公文書は改竄するしで資料の大切さをわかってない…(絶望)
— ころく (@koroku6_) August 17, 2018
高知県立大学
高知県立大学(野嶋佐由美学長)が、永国寺キャンパスの図書館が昨春新設される際、旧館よりも建物が小さいため全ての蔵書を引き継げないとして、約3万8千冊に及ぶ図書や雑誌を焼却処分にしていたことが8月16日までに分かった。中には戦前の郷土関係の本をはじめ、現在は古書店でも入手が難しい絶版本、高値で取引されている本が多数含まれている。焼却せずに活用する方策をなぜ取らなかったのか、議論になりそうだ。(中略)
「完全焼却された図書」のうち、郷土関係は、土佐藩の国学者、鹿持雅澄が著したものを大正、昭和期に発行した「萬葉集古義」(1922~36年)をはじめ、「自由民権運動研究文献目録」(84年)、10年がかりで全国の自然植生を調べた「日本植生誌」の四国の巻(82年)など年代やジャンルをまたいで多数。満州(中国東北部)やシベリア抑留、戦地などから引き揚げてきた高知県を含む全国の戦争体験者の話をまとめた連作もある。
出典:https://www.kochinews.co.jp/article/207853/
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高知大学蔵書の処分は適切だったのではないか – note
https://note.mu/ennmado/n/n78e83498df25
大学図書館の研究機能を全く理解していない人の記事。版の異なる文献目録同士を比較するとかいう研究も普通に行われてるし、「いまどき学校史なんてネットで見られる」なんていうのは言語道断。 / “高知県立大学蔵書の処分は適切だったのでは…” https://t.co/9dYK8I9Tkv
— saebou (@Cristoforou) August 18, 2018
(ほんこれ)<RT
(以前、宇治火薬製造所の人車軌道を調べてたとき、トロッコが脱線転覆爆発した事件の詳報が、アジ暦には一切無く宇治市史には1行だけだったのに、地元小学校の百年史で体験談付きで発見したときは、「郷土史ってこういうことか…」と。)— 彩葉 (@iloha_train) August 20, 2018
富士山測候所
気象庁富士山測候所の職員が68年間つづった40冊以上の「カンテラ日誌」が所在不明になっていた問題で、同測候所を管轄した東京管区気象台は毎日新聞の取材に、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたことを明らかにした。気象観測のほか、眼下の空襲など太平洋戦争も記録した貴重な資料が失われた。閲覧したことがある気象専門家らは「職員が見たまま感じたままを率直に記した第一級の歴史資料だった。機械的に捨てるなんて」と批判している。
出典:https://mainichi.jp/articles/20180810/k00/00m/040/187000c
なんでこういうことするのかなぁ
資料的価値があるかないかは第三者が決める事であって、スペースがないとしても公文書館なり国立国会図書館なりに寄贈するという手もあるでしょうに富士山測候所:日誌を廃棄 68年間つづった貴重な40冊 – 毎日新聞 https://t.co/q6y7a13BFw
— Osaka-Subway.com (@OsakaSubwaycom) August 10, 2018
千葉県
愚策としか言いようがないです。
先人が残した記録をこうもやすやすとなくしてしまうなんて…千葉県:戦争公文書500冊廃棄 戦没者名簿など – 毎日新聞 https://t.co/bTZnnSBayd
— Osaka-Subway.com (@OsakaSubwaycom) April 8, 2017
千葉県が作成・保存する公文書を収集する県文書館が昨年、戦没者名簿や遺族台帳など第二次世界大戦の関係文書約500冊を廃棄していたことが学術団体などの調べで分かった。県は「『不要』と言い切れないものもあった」と落ち度を認めている。1952年度までに作成・取得した公文書を「歴史公文書」として文書館で保管するよう定める県の内規にも違反する運用だったという。
県文書館は2016年3月までの1年間に所蔵公文書1万177冊を廃棄した
出典:https://mainichi.jp/articles/20170407/k00/00m/040/133000c
公文書を廃棄するとどうなるか?
日本の役人が公文書をちゃんと保存してくれなかったから我々のような歴史研究者はわざわざメリーランド州まで出向いて自分の国の文書を見せて下さいとお願いする羽目になってしまった。
— Daisuke Tano (@tanosensei) August 15, 2018