食パンとは、一般的には食べ物のパンのことを指しますが、鉄道ファン的には「国鉄419系」のことを、より広義には中間車両に運転台を後付した電車のことを指します。
平たいお顔
「食パン電車」の代表的存在である419系は、もともとは寝台列車として日本各地を走っていた583系の中間車でした。
それを先頭車に改造する際にかなり無理をして運転台を取り付けた結果、まるで食パンの断面のような、のっぺりとした特徴的な断面となったことから、いつからか「食パン(電車)」というあだ名がついたことが始まりです。
上部分だけカクカク、下半分はまっすぐとしたデザインですよね。これが「食パン」たる所以です。
車内は寝台特急だった583系そのままの構造で、三段ベットの構築部分に座席や小さい窓割り、狭い二枚折戸まで583系をそのまま残していました。
そんな419系も、2011年のダイヤ改正で引退してしまいました。改造車としては異例の30年近い活躍で、多くの鉄道ファンから愛された列車でした。
「食パン(419系)には軽減税率が適用されるので8%となる…」というユーモアに富んだツイートが現在でも400RT近くを獲得するなど、今尚多くの鉄道ファンに愛されている電車であることがわかります。
他にも…
尚、419系の他にも山陽本線の115系へもこの愛称で呼ばれることがあります。
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