JR東日本が大船~藤沢間に開業させる「村岡新駅」について、産経新聞が
JR東海道線の大船-藤沢駅間に新設する「村岡新駅」(仮称、神奈川県藤沢市)の着工を記念する鍬(くわ)入れ式が8日、現地で行われた。予定通り令和14年に開業すれば、東海道線では大正14年の熱海駅以来、107年ぶりの新駅となる。
出典:1)
と報じたことについて、鉄道ファンからツッコミが殺到しています。
ファクトチェック
何がおかしいのかについて、同じ鉄道ファンである私から解説させてもらいましょう~
まず「東海道線(東海道本線)」の定義は、東京~神戸間を指します。
新幹線が大阪までなので勘違いしやすいのですが、東海道”新幹線”は新大阪まで、東海道(在来)線は神戸までなのです。
ちなみに東海道線は東海道本線の略称としても使用されており、国土交通省発行の「鉄道要覧」では”東海道線”として記載があり、混用されているようです。
次に107年ぶりの新駅とありますが、東海道本線(東京~神戸間)には、近年開業したさくら夙川・JR総持寺・桂川、と多数あり、どう見ても107年ぶりでないことは明白です。
原文は「東海道線」としているので、路線名の定義だとしても「東海道線」を起用している東京~米原間までが対象となります。
仮にこの区間に限定したとしても、新規開業駅には御厨や尾頭橋など、多数の駅が存在しています。
いわば「正しい報道をしていない」ことで、鉄道ファンからのツッコミが相次いています。
「JR東日本区間」でならまぁ…
ただまぁ、言わんとすることもわかります。
記事はJR東日本が主催する鍬入れ式であり、この場合の「JR東海道線」をJR東日本区間(東京~熱海)だけの意味で言うなら、記事通り107年ぶりの新駅ということになります。
流石に今回の記事では無いと思いますが、近年はマスコミ各社から悪意を感じる印象操作がまかり通っているので、こうしたファクトチェックをいつでもやったろう…という姿勢は大事かもしれませんね。
関連リンク
参考文献
- 産経新聞「107年ぶり新駅開業へ 東海道線「村岡新駅」で鍬入れ式 神奈川・藤沢、令和14年予定」、2025年1月8日