西武鉄道は、元小田急電鉄8000系を譲受した「サステナ車両」を、2025年5月末から運行開始すると発表しました。
元々は2024年度末からのデビューを予定していましたが、運行開始に向けて西武線各路線において走行試験・試運転・乗務員訓練等を行う必要性から、2ヶ月程度遅れの2025年5月末となるようです。
サステナ車両とは
他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を西武鉄道独自の呼称として定義したもの。
聞こえはいいですが、要は中古電車のことです。
50年ぶりの大手私鉄同士の譲渡
8000系は2024年5月に譲受後、7月1日から武蔵丘車両検修場にて、西武線へ合わせた安全装置の更新、および車両デザインの変更等を行ってきました。
それらを終えて、今日付けで武蔵丘車両検修場を出場しています。
大手私鉄から中小私鉄への車両譲渡はよくありますが、今回のように大手私鉄同士での車両譲受は珍しいケースで、ファンからの注目度も高くなっています。
1975年に東急から名鉄(3700系→3880系)へ譲渡された例があり、それ以来…約50年ぶりと思われます。
西武鉄道では今後、東急からも9000系の中古車を譲受して運行する計画です。