阪急電鉄が、大阪梅田駅に隣接する駅ビル「阪急ターミナルビル」の超高層化を検討していることが、産経新聞のインタビューで明らかになりました。
現在の76mのビルから、おおよそ200m級のビルへと変貌するようです。
あわせて、大阪梅田駅構内の天井を「開放的な空間にしたい」とも紹介されています。
取り残された阪急村
JPタワー大阪、グラングリーン大阪、大阪マルビルと再開発が進む梅田界隈ですが、阪急梅田駅側はどこもまだ手つかずの状態で、1970年代の古いまま取り残されています。
阪急ターミナルビルも1972年に竣工したビルで、ビル内には「阪急17番街」という施設がレトロ調の雰囲気で残っています。
しかし2018年には隣接する「大阪新阪急ホテル」の閉館を、2022年には「芝田1丁目計画」構想を発表。
阪急大阪梅田駅、阪急ターミナルビル、大阪新阪急ホテルをひっくるめた再開発構想が告知されています。
工事は2030年頃に着工し、2030年代半ばごろには完成させたい意向を示しています。
梅田駅も…
阪急の大阪梅田駅は1973年に増線を含めたリニューアルを行っていますが、どちらかというと実用性を重視した狭い空間になっています。
これについても、今回のリニューアルを担当する阪急の上村正美 専務取締役が
「現在の天井は低くて暗い。明るく開放的な空間を作りたい」
と発言していることから、手が加えられることが予想されます。
上村氏が率いるチームは、阪急電鉄・阪急阪神不動産などからなる約60名で構成。現在再開発に向けて各種調査を進めている状態とのことです。
優雅なイメージを作るのが上手い、阪急グループの大阪梅田駅再開発。どんな姿になるのか楽しみですね。
関連リンク
参考文献
産経新聞「<独自>阪急の梅田再開発、ターミナルビルを超高層化、駅構内刷新も検討 着工は2030年頃目標」
阪急阪神ホールディングス株式会社、阪急阪神不動産株式会社『「梅⽥ビジョン」 を 発表 ― 世界と関⻄をつなぐ「国際交流拠点」を⽬指す ―阪急阪神ホールディングスグループの総⼒を結集し「新産業創出拠点」「国際観光拠点」としての都市機能の創出を図ります。』