ダイヤ改正についてのあれこれは別記事で書きましたが、その中で最も驚きだったのが「特急まほろば」用の色となった683系車両です。
JR西日本は、「まほろば」の定期運行化に伴い、4月から車両の内外装をリニューアルした車両をデビューさせると発表しました!
デザイン担当は株式会社 GKデザイン総研広島です。
ダイヤについて
詳細なダイヤは以下の通り。
運行開始日:2025年3月15日
大阪9:58>新大阪10:04>(おおさか東線経由)>法隆寺10:48>奈良10:57
奈良16:21>法隆寺16:30>新大阪17:10>大阪17:15
※土日に運行、3両編成
デザイン
定期運行化についてはある程度予測はできましたが、全くもって意外だったのがデザインです。
第一編成
春からデビューする車両は「安寧(あんねい)」と呼ばれる、赤(蘇芳色)・金などのハレをイメージした車両。どことなく京阪特急と似ていますね。
あふれる生命感や
豊穣をあらわした金色と、
奈良時代に大陸から伝わった染料に
由来し、当時の宝物にも多く見られる
蘇芳色の車体カラー。
蘇芳色ら金色のグラデーションで、
万物の安寧をあまねく照らす
「楽園の陽光感」を車体に
表現しています。出典:1)
あたたかみのある蘇芳色すおういろのシートに、
奈良時代・平安時代に装飾として
多く用いられた、空想上の花をかたどった
宝相華文様ほうそうげもんようをあしらいました。
安寧に包まれた
まほろばに思いを馳せる、
旅の空間を演出します。出典:1)
第二編成
一方、秋からデビューする第2編成は、テーマを「悠久」とした落ち着いた色調です。
深みお帯びた仏像の黒と灰渋色のツートンで、万葉を表現しています。
時の積み重ねにより、深みを帯びた
仏像の経年変化を思わせる
墨色と灰渋色の車体カラー。
墨色から灰渋色のグラデーションで、
「文化の万葉(万世)への継承」を
車体に表現しています。出典:1)
落ち着いた墨色のシートに、
奈良時代・平安時代に装飾として
多く用いられた、空想上の花をかたどった
宝相華文様をあしらいました。
悠久に包まれた古の奈良に思いを馳せる、
旅の空間を演出します。出典:1)
今のまほろば
ちなみに、現在の「まほろば」はこんな感じ。
臨時列車扱いで、「くろしお」に用いられる普通の287系3両編成が担当しています。
列車種別幕も臨時列車なのにわざわざ作られていたことから、定期化自体はありそうだなぁと感じていました。
しかし、まさか上記のリニューアルまで行うとは……なかなかの気合の入りっぷりですね。
関連リンク
参考文献
- JRおでかけネット「特急「まほろば」号」
- 西日本旅客鉄道「25 年春、特急「まほろば」の定期運行化と、リニューアルデビューが決定!」