いつの間に…
JR貨物は、自社保有のDE10形機関車が全機引退することを記念して、仙台において有料撮影会を実施すると発表しました。
撮影会自体は横に置いておいて、かつてどこでも見れたDE10が全機引退するという事実に驚いています。
汎用凸型機関車
DE10型は、いわゆる「凸型」の小型ディーゼル機関車として登場。全国に708両が配備され、DD51型と共に蒸気機関車を駆逐しました。
入換作業がメインですが、臨時列車や貨物列車、甲種輸送列車など地味ながらマルチな活躍をこなす機関車で、鉄道好きなら一度は見たことがあるかと思います。
機関車トーマスで例えるなら、緑色のパーシーが似たような役回りでしょうか。
線路規格が低いローカル線向け、および入換用の機関車として重宝されてきたDE10形。
あれこれ新型機関車が出れど、この性格の機関車は導入されませんでした。
しかし、ついに2010年には同じような規格の新型機関車「HD300形」が、2017年からは「DD200形」が登場。
それぞれが従前のDE10形を置換えていき、2024年4月時点で残り6両にまで減少していました。
あれだけ何気なく見かけたJR貨物のDE10形、まもなく見納めです。
「JR貨物は」
ただし、全機引退となるのはあくまでJR貨物所属の機関車で、それ以外の会社所属車両については今後も見ることが出来そうです。
例えば京都のトロッコ列車「嵯峨野観光鉄道」では、牽引機にDE10形1104号車が充当されています。
また、JR西日本や東日本でも在籍車両が未だ活躍しています。
本当の意味での全車完全引退は、もう少し先になりそうですね(使い勝手いいんでしょうねぇ…)