衝撃のビッグニュース。
JR西日本は、現在原則的に京都で折り返している特急はるかについて、1駅先の山科駅まで延伸することを発表しました!
山科駅では12両編成に対応するホームを新設し、はるかが折り返せるような対応を行います。
東の副ターミナル
特急「はるか」は1994年の設定以来、原則的に京都駅(一部のみ野洲駅)で折り返してきました。今回の設定で、35年変わらなかった終点駅が変わることになります。
工事の概要はこんな感じ。
現在の4番ホームの北側にもう1本ホームを作って線路容量を拡大し、浮いたキャパシティではるかを3・4番線にて終日停車。折り返しができるように引き上げ線を新設するちょっと大掛かりなもののようです。
JR西日本は、現在京都観光で京都駅の一極集中が続いていることを憂慮しているようで、地下鉄東西線や京阪電車との乗り換え駅である山科駅の活用を促す情報発信を行ってきたそうです(全然知らなかった…)
今回の施策はこの流れを更に進めるためのもので、2025年度から着工、2029年度の供用開始を目指しています。
意外なメリットも
今回のはるか延伸で、意外な恩恵があるのが嵯峨野線でしょう。
京都観光者の増大で嵯峨野線の利用客は日に日に増大しており、ラッシュ時には積み残しが出るレベルで混雑しています。
終点の京都駅では3線を用いて対応していますが、ホーム幅員があまり広くないこともあり、乗客が溢れ出そうな状態です。
一方で、はるかは現在、本来嵯峨野線ホームである30番線を間借りして専属的に利用しています。
「はるか」が山科延長を行うと、この30番線ホームを使うことがなくなります。
その開いたホームを本来の嵯峨野線列車へと充てることが可能になり、混雑緩和に寄与出来るようになるのです。
はるかが「山科」表示を出して走る姿が日常になる2029年度まで、あと5年です。
関連リンク
参考文献
- 西日本旅客鉄道株式会社『京の東の玄関口 山科駅改良について~特急「はるか」の山科駅延伸により京都市内アクセスがより便利に~』