ロンドン交通局(TfL)は、自社が保有するエリザベス・ラインの運行権を、東京地下鉄(東京メトロ)と住友商事、および英国企業3社が合弁で出資した企業、「GTS Rail Operations Limited」に選定したと発表しました。
住友商事としては2国目、東京メトロとしては初の海外での鉄道運営となります!
住友商事は、2020年にフィリピンにて鉄道運営・メンテナンス事業へ参画しています。
110年の時を経て
「GTS Rail Operations Limited」社は、英国に本社を置く「Go-Ahead Group Limited」社が65%、東京メトロが17.5%、住友商事が17.5%を出資して設立した日英合弁の企業です。
厳密には東京メトロ単独ではありませんが、日本出資の企業が鉄道発祥の地であるイギリスの地下鉄を運営するのは歴史的快挙ですね。
東京メトロ生みの親である早川徳次 氏は、地下鉄の視察のため1914年にイギリスを訪問されています。
訪問から110年後、自分が生み出した地下鉄会社が英国の地下鉄を運営することを聞いたら、どんなに喜ばれるでしょうか…
今回運営されるエリザベスラインは2022年に開業したロンドンでは最も新しい地下鉄で、ロンドンの玄関口であるヒースロー空港からロンドン市街地を結ぶ路線です。
現在のエリザベス・ラインの運行は香港の香港鉄路有限公司(MTR Corporation Ltd)が担っていますが、2025年5月をもって契約が満了する為、それ以後の7年間(オプションで2年半)の運営を受託することになります。
関連リンク
参考文献
東京メトロ『東京メトロ・住友商事、英国地下鉄 Elizabeth line の運営事業を受注』
住友商事『東京メトロ・住友商事、英国地下鉄Elizabeth lineの運営事業を受注』
TfL『GTS Rail Operations Limited announced as new operator for the Elizabeth line』