産経新聞は、著名な観光地である「通天閣」を運営する『通天閣観光株式会社が売却を検討している』と報じています。
売却候補先は複数あるようですが、その中の一社に南海電鉄が候補として挙げられているようです。
この度の一部報道機関による #通天閣 に関する報道について、今後の事業展開を見据えた中長期戦略として、業務提携・資本提携など様々な選択肢を検討しており、多方面から頂いた様々なご提案について、可能性の一つとして継続的に協議しておりますが、現時点で決定された事実はございません。 pic.twitter.com/XBG17vbQsp
— 通天閣 – Tsutenkaku Tower -【公式】 (@tsutenkaku) November 7, 2024
ちなみに、通天閣公式自体は南海への売却を否定していますが、「業務提携・資本提携などは可能性の一つとして協議している」としており、運営会社に資本的な何らかの動きが見られることは事実のようです。
2社の現況
通天閣は、ご存知大阪の有名観光スポット。テレビ局がしきりに「大阪の象徴」として映すこともあり、全国的な知名度が高いスポットです。
入場者数自体は悪くなく、むしろインバウンド観光客のおかげで急激に回復しています。
しかしそれだけ設備投資費も必要になっており、大きい資本力がある企業の傘下になる必要があると痛感しているようです。
一方南海電鉄は、現在なにわ筋線の延伸工事に伴い、難波~新今宮間の再開発・投資計画の「グレーターなんば」構想を練っています。
すでに現在難波エリアでは複数の土地を買収、あるいは小さな雑居ビルを解体して大きなビルへと再開発するなど、計画は着々と進行しています。
通天閣は、ちょうどこの「グレーターなんば」エリアにかかるスポットで、自社傘下の阪堺電気軌道によってアクセスが出来るエリアです。
先日南海は、鉄道事業を子会社化することでホールディングス化(事業持株会社)へ移行する計画を発表しています。
泉北高速鉄道も南海へ買収され、ガラッと体制が変わることになりそうですね。
関連リンク
参考文献
産経新聞「<独自>「通天閣」が身売り検討 相手は南海電鉄が有力 急増する訪日客への対応に資金力」