近畿日本鉄道で使用されている新型車両8A系の編成表です。
2024年11月現在、6本が配置されています。編成記号(電算記号)は「8A」のようです。
編成表
編成名 | 基本編成 ←大阪難波 近鉄奈良→ | 竣工日 メーカー | 所属 | |
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8A01 | モ8A4 8A401 – サ8A3 8A301 – モ8A2 8A201 – ク8A1 8A101
| 2024 近畿車輛 | 西大寺検車区 | |
8A02 | モ8A4 8A402 – サ8A3 8A302 – モ8A2 8A202 – ク8A1 8A102
| 2024 近畿車輛 | 西大寺検車区 | |
8A03 | モ8A4 8A403 – サ8A3 8A303 – モ8A2 8A203 – ク8A1 8A103
| 2024 近畿車輛 | 西大寺検車区 | |
8A04 | モ8A4 8A404 – サ8A3 8A304 – モ8A2 8A204 – ク8A1 8A104
| 2024 近畿車輛 | 東花園検車区 | |
8A05 | モ8A4 8A405 – サ8A3 8A305 – モ8A2 8A205 – ク8A1 8A105
| 2024 近畿車輛 | ||
8A06 | モ8A4 8A406 – サ8A3 8A306 – モ8A2 8A206 – ク8A1 8A106
| 2024 近畿車輛 | ||
形式紹介
①8A系の由来
撮影:ギュンシェ様
近鉄では初めて、形式名にアルファベットが用いられることになりました。
新形式名が採用されたのは、「現行の附番規則だと空き番号が少なくなった為」としています。
4桁だと数字上は10000通りありますが、実際には「この車両は5820系なので最初は必ず5を使う」…など、一定のルールがあるので、使える数字はそれ以下になり、番号が枯渇しているのも頷けます。
②八角形デザイン
8A系の前面は八角形がコンセプトとなっています。
これは近鉄が結ぶ「大阪・名古屋・伊勢・吉野・京都・奈良・津・神戸」の8都市をイメージしたものであると語られています。
これにあわせ、ライトや尾灯/種別灯の位置もそれに沿うよう合わせられました。
車両形状のデザインは近畿車輛デザイン室、内装関係はイチバンセンの川西康之氏が担当しています。
③塗装変更の理由
8A系のプレスリリース時には、現行塗装とは異なり「ホワイトをベースにレッド・ブルーがあしらわれたデザイン」で発表されていました。
実際にこの色で既存車を用いた試験塗装も行われましたが、量産車を製造するにあたっては、ツートンのブロック塗装に変更されています。
突如変更されたこの理由については、当初「世間や社内の暗い空気を吹き飛ばしたい」という想いがあったものの、後に状況の変化で「近鉄ならではの安心感を求めているのではという考えになった」という若干フワッとした理由が語られています。
また、真偽不明ながら「JR西日本や名古屋鉄道から類似性を指摘された」「社長の鶴の一声」という意見も散見されます。
正直、先程のフワッと曖昧で、あまり納得できる理由ではなさそうな説明も、この説を支持する一定の理由となっています。
外観カラーリングは、途中からGKインダストリアルデザインが担当しています。当初の構想発表時には未参入でした。
8A系 関連リンク
参考文献
イカロス出版『私鉄車両ディテールガイド 新車詳解 近鉄8A系 次世代一般車両』、2024年10月25日