公益財団法人日本デザイン振興会が毎年主催している「グッドデザイン賞」が、今年も発表されました。
グッドデザイン賞とは、毎年秀逸なプロダクトデザインを取り入れた製品が受賞する賞で、もちろん鉄道関係からも選出されます。
今年はどんなものが受賞対象となったのでしょうか。鉄道車両を中心に見ていきましょう~
JR西日本 「やくも」のブランディング
・”特急やくも”のブランディング(273系電車と停車駅などトータルデザイン)
プロデューサー:西日本旅客鉄道株式会社
ディレクター:西日本旅客鉄道株式会社 鉄道本部 車両部/中国統括本部
デザイナー
西日本旅客鉄道株式会社 鉄道本部 車両部/中国統括本部+株式会社イチバンセン一級建築士事務所 川西康之+近畿車輛株式会社 デザイン室
273系というよりは、電車や駅なども含めたトータルでのデザインを評価されたようです。
今回鉄道関係で受賞した中では、最も上の評価となる「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しています。
仙台市交通局 3000系
プロデューサー:仙台市交通局+株式会社日立製作所
ディレクター:仙台市交通局 鉄道技術部 車両課 +株式会社日立製作所 研究開発グループ 主任デザイナー 高田裕一郎
デザイナー:仙台市交通局 鉄道技術部 車両課 車両係+株式会社日立製作所 研究開発グループ 野末壮、ユンヤンハン、園田幸子、笠戸事業所 米田圭吾、池裕介
今月から投入される仙台市営地下鉄の新しい車両「3000系」ですが、早くもグッドデザイン賞を受賞しました!
評価ポイントとしては、外観ではなく木目調の仕切り板などを採用する内装デザインが中心のようです。
地下鉄としては2022年度の京都市営地下鉄烏丸線20系以来、2年ぶりの受賞となります。
JR西日本「快速うれしート」
プロデューサー:西日本旅客鉄道株式会社 執行役員 近畿統括本部長 冨本直樹、理事 運輸部長 岸本良記
ディレクター:西日本旅客鉄道株式会社 城本知哉、高地明利、左近弘樹、井村大佑
デザイナー:西日本旅客鉄道株式会社 塚本真紀子、堤大輔、杉森公祐、森下力、小林教恵、大谷将人、戸島実咲、小口詩織+関西工機整備株式会社
今年から運行を開始した221系の座席指定車両「快速うれしート」がまさかの受賞。
有料指定サービスが拡充する鉄道業界ですが、専用車両を設けずに暖簾を下げて識別する(=低価格で座席指定を実現)というポイントに評価があるようです。
阪急電鉄 2300系「PRiVACE」用 2350号車
・阪急電鉄株式会社 2300系 座席指定サービス「PRiVACE」用車両
プロデューサー:阪急電鉄株式会社+株式会社日立製作所
ディレクター:阪急電鉄株式会社 堀江康生、塚本大介 +株式会社日立製作所 研究開発グループ デザインセンタ 主任デザイナー 高田裕一郎
デザイナー:阪急電鉄株式会社 小原嘉仁、長谷川裕高、板木重人、藤田洋一、川元昌夫、則武孝英 +株式会社日立製作所 研究開発グループ デザインセンタ 藤元貴志、神村成自
最後は、阪急電鉄で今年から運用を開始した、こちらも有料座席指定車両の「PRiVACE」用の2350形が受賞。
阪急伝統の栗色を基調とつつ、大正モダンの喫茶店かのような落ち着きを体験できる…と評価されています。
(大正モダン…?)
関連リンク
参考文献
公益財団法人日本デザイン振興会「2024年度グッドデザイン賞」各ページ