三重県や沿線の自治体で作る「関西本線活性化利用促進三重県会議」は、JR関西本線の利用促進に向けて、名古屋駅から伊賀上野駅まで、実証実験を行うことを決めたとの報道がありました。
これによると、2025年2月の間に2日程度の実証実験を行うとのことです。
運行区間はJR東海側のエリアが多いことから、JR東海車両がJR西日本区間へ乗り入れることになるのでしょうか
ちなみに以前の報道では奈良~名古屋となっていましたが、今回の報道を見ると伊賀上野~名古屋間と若干縮まった格好です。
非電化なので…
関西本線は現在、JR難波~亀山までがJR西日本、亀山~名古屋までがJR東海の管轄となっています。
西日本側はキハ120形が行き来するローカル線といった佇まいですが、東海側は都市輸送路線といった趣きです。
一見、定期運行されている名古屋~亀山までの列車を伊賀上野まで延伸することで便を確保出来そうですが、関西本線の亀山~伊賀上野間は非電化路線となります。
名古屋~亀山間では電車(315系等)が用いられていることから、実験時にはキハ75系・25系などの気動車で運行する必要があります。
いずれにしても、伊賀上野駅へJR東海車両が乗り入れる貴重な機会になりそうですね。仮にキハ75系が入るとなると、「急行かすが」以来でしょうか
ただ、今回の「関西本線活性化利用促進三重県会議」のメンバーは、三重県知事・伊賀市長・亀山市長・JR西日本支社長となっており、JR東海の名前が見られません。
このあたり、運行主体区間となるJR東海がどの程度融通を効かせるのか、という点で若干不安が残ります。
関連リンク
参考文献
NHK三重「JR関西本線 名古屋駅ー伊賀上野駅 直通運転の実証実験へ」
三重県「関西本線活性化利用促進三重県会議を開催します」、令和06年09月26日