朝にお伝えした「はやぶさ6号・こまち6号」が走行中に連結が外れた事象について、JR東日本から公式発表がありました。
今回の事案を受けて、同様に連結・解放を行う全新幹線車両について、連結部の外観調査を実施するとのことです。
点検対象:E2系 6編成、E3系 10編成、E5系 51編成、E6系 23編成、E8系 6編成
事故の詳細
今回発生した事故について、次のように説明しています。
9月19日(木)8時07分頃、東北新幹線はやぶさ・こまち6号(はやぶさ6号 盛岡発・東京行 E5系10両、こまち6号 秋田発・東京行E6系7両 併結編成)は古川~仙台間を走行中、はやぶさ号とこまち号の連結部(10号車と11号車の間)が外れ自動的にブレーキが動作し停車しました。その後車両および線路上の点検を行い、はやぶさ6号とこまち6号はそれぞれ単独編成にて仙台駅まで運転しました。また、13時12分に全線にて運転再開しました。
なお、本事象による列車の脱線はありませんでした。また、お怪我をされたお客さまは確認されておりません。
列車影響
運 休 下り35本 上り37本 計72本
遅 れ 下り17本 上り18本 計35本 (はやぶさ8号に最大351分の遅れ)
影響人員 約45,000人出典:東日本旅客鉄道 1)
解放発生時のスピードは時速315km/h、E5系とE6系の間の車間は300mとのことでした。
乗客の話では、緊急停止ではあるもののそれを感じさせない非常にスムーズなブレーキで停車したとのことです。
厳密には非常ブレーキ(EB)ではなく、緊急ブレーキ(UB)という似て非なるものだそうです。<参考>
減速度2.8k/h/sのやや強めのブレーキ、かつ一定速度でスムーズに停止するのが特徴です。
UBは今回のような列車分離時以外にも、ATCの故障時やブレーキ弁ハンドルを取り外し位置に移した場合にも作動するとのこと。
こういった異常時の場合、後方車両の方がブレーキが強くかかるようになっている仕組みだそうで、今回はそのシステムが上手く作用した形ですね。
原因はまだ判明しておらず、また外観上も異常は見られないようで、その原因究明が待たれるところです。
関連リンク
参考文献
- 東日本旅客鉄道「東北新幹線古川~仙台間はやぶさ・こまち6号が走行中に連結部が外れ停車した事象について」