ドイツの鉄道車両メーカーであるシーメンス・モビリティは2024年9月10日、アメリカ・ニューヨーク州の南部にあるホースヘッズにおいて、北米では初の高速鉄道工場を建設すると発表しました。
第1陣となる車両は、アメリカ西部にあるラスベガスと南カリフォルニアとを結ぶブライトライン・ウェスト高速線を走る「アメリカン・パイオニア220」とのことです。
西海岸で初
出典:TrainTraveling今年の5月に高速鉄道を運営予定のブライトライン社からシーメンス・モビリティ社へ発注があり、2026年からの製造開始を予定しています。
電車は、シーメンスがドイツのICEで採用する「ヴェラロ」を基本にした動力分散方式です。
新しく作られる高速鉄道は、最高速度320km/hの列車で、全長350kmを2時間10分の所要時間で結びます。
2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックに間に合わせたい方針です。
日本や欧州ではもはや常識となった高速鉄道(新幹線)ですが、アメリカではあまり高速鉄道というものに馴染みが薄く、
・ワシントン~ニューヨーク~ボストンを結ぶ「アセラ・エクスプレス 北東回廊線」
・マイアミ~オーランド国際空港を結ぶ「ブライトライン」
ぐらいしかありません。
アメリカ西海岸でも高速鉄道が建設されることで、多くのアメリカ国民がその利便性に気づき、より広がればいいですね。
関連リンク
参考文献
Bloomberg「時速322キロの高速鉄道を米国に、シーメンスがNY州に車両工場新設」
TrainTraveling「california-nevada-brightline-west-concept-1021×640」