韓国にある大田(テジョン)市は、大田都市鉄道2号線(路面電車規格)の入札手続きを開始しています。
入札プロジェクトは路線の最終費用が約1兆5000億ウォン(1620億円)で、10月の着工開始を予定しています。
何といっても特徴的なのが水素燃料で動く車両で、現代ロテム社が34両(2934億ウォン)の2000系車両を製造しています。
水素電車
この水素LRVは、現代ロテムが注力する水素電池車両シリーズの一環で、一度の燃料補給で200km以上走行できるのが特徴。
車体もOLEDスクリーン、LTOバッテリー、自動ブレーキシステムなどのハイテク技術を搭載しています。
ちょうど日本でも現在、JR東日本がFV-E991系で試験を実施していますが、韓国では既に本格採用へ移行しているようですね。
電車は路線より早い7月25日に契約が締結されており、2026年下半期までにお目見えする予定です。
現在、市民向けにデザインの好感度調査が実施されており、銀色・水色・オレンジ色の3種類が候補に上がっています。
大田都市鉄道について
大田広域市は、韓国の中域に存在する都市で、感覚的には名古屋に近い雰囲気でしょうか。
現在の大田都市鉄道は、地下鉄規格の1号線が2006年に開業しているのみで、今回の2号線は都市内鉄道としては2路線目になります。
2号線も当初は地下鉄規格としてプランニングされていたようですが、
・建設コストが高かったこと
・市民団体から「普通鉄道では都市としての美観を損ねる」と主張があったこと
から、路面電車規格に変更されました。
2号線は、全長38.8km、45電停が準備されており、2028年12月の全線開業を目指していますが、都市部分である4.6km区間を9ヶ月前倒して先行開業させることも構想としてあります。
45の電停はそれぞれデザインを変えて竣工するようです。
関連リンク
参考文献
大田市公式「대전 도시철도 2호선 트램 9월 첫 공사 발주! 정거장 45곳 최초 공개」
現代ロテム「Hydrogen Mobility」
毎日経済「9月着工···2028年開通 停車場10ヶ所追加·主要区間地下化 李長雨市長「7300億増額は全国的にも珍しい」」
우리뉴스「대전 도시철도2호선 트램 건설 1조 4782억 확정」