大阪空港から千里中央を経由して門真市、および彩都西間を結ぶ大阪モノレール。
社名や経由地から大阪府内だけを行き来するモノレールの印象が強いですが、実は日本で唯一の(府)県をまたぐモノレールなのだそうです。
こっそり
大阪モノレールは文字通り、その殆どが大阪府内を経由しています。
しかしながら、大阪空港管内にほんの少しだけ兵庫県伊丹市のエリアが存在しています。
それがこの区画。
参照元の地図でいうとここ。三角形で区切られているのがわかりますね。
周辺の敷地的には大阪府豊中市なのですが、歴史的背景から伊丹市の飛び地(小阪田154)が入っており、ここだけ「大阪モノレールが伊丹市を走っている」根拠になっています。
現地はこんな感じ。一見何もない平凡な風景ですが…
エリアごとに区分けするとこうなります。ほんの一瞬だけ伊丹市にかかっているのですね。
すなわち、
「大阪モノレールは、日本で唯一、2つの(府)県を走るモノレールである」
と結論づけることが出来ますね(笑)
ちなみに大阪モノレールの兵庫県エリアは留置用の非営業線なので一般旅客は入れません。ちょっと残念ですね。
ちなみに
2つの県をまたぐモノレールは今でこそ大阪モノレールのみですが、1978年までは関東の「よみうりランドモノレール」が、東京都稲城市と神奈川県川崎市をまたぐモノレールとして機能していました。
園内遊具的な扱いですが、きちんと地方鉄道法を認可をもって営業されており、法的にもちゃんと鉄道として機能していました。
大阪空港駅が出来たのは1997年ですから、78~97年の19年近くだけ「(府・都)県をまたぐモノレール」が存在しなかったことになりますね。
関連リンク
参考文献
日本経済新聞「伊丹空港、複雑過ぎる市境 3市の飛び地が点在 とことん調査隊」