私鉄ナンバーワンの近鉄と、電気自動車で有名なテスラ。
一見「電気」以外に全く関係がなさそうに見える二社ですが、実は近鉄の車庫にてテスラ製のバッテリーが車庫に備えられているのをご存知でしょうか
私も存在は知っていたものの見たことはなかったので、東花園車庫まで行ってきました。
場所は奈良線や特急電車の車庫である東花園研修車庫。ながーいこの遊歩道を線路まで歩きます。…暑い。
汗だくになりながら現地へ到着。…ありました!
こちらが東花園研修車庫内に設けられた「東花園変電所」で、その中にある真新しい真っ白な筐体がテスラ製のバッテリーです。
後ろにはあおぞらが止まっていますね。
近鉄ではバーチャルパワープラント(仮想発電所)と呼んでいるようで、2019年4月から運用を開始しています。
出力は4,200kW、容量7,098kWhのスペックを持ち、電力不可の平準化や電力不足時に緊急で給電できるようになっています。
この容量ではすべての電車は動かせないものの、こちらの記事によると大阪難波~鶴橋間と石切~生駒間で立ち往生した場合に動かせるようにしているとのこと。
どちらも地下区間・山岳トンネル区間ですから、駅間で立ち往生する場合に最寄駅まで動かすことを目的としているのでしょうね。
大きさはあおぞらの1両分ぐらいですから、幅20m程度でしょうか。
テスラ公式によると、これら42個のパワーグリッドを2日で設置したとのこと。
導入時はテスラ製品としてアジア最大規模を誇りました。
残念ながら、テスラのロゴらしきものは何も見えませんでした。
公式サイトにはこのようなアングルがあるので、ちょうど変遷設備で隠れてしまっているようですね~…。
関連リンク
参考文献
近畿日本鉄道「大容量蓄電池システムを設置し仮想発電所(VPP)構築に参画~電力ピーク時の電力負荷の平準化に貢献します。大規模災害時などによる広域停電時のお客さまの安全を確保します~ 」
EVsmartブログ「近鉄のテスラ パワーパック導入 — 詳細情報が入りました(4/11追記あり)」