南海電鉄は、現在近鉄系の子会社である「明光バス株式会社」の株を取得し、南海電鉄の子会社となることを発表しました。
明光バスは白浜や田辺など、和歌山県南部を中心に運営されているバス会社で、長らく近鉄系の企業として運行されてきました。
運行されているバスも近鉄色のバスがあるなど両者の関係は深いものでしたが、今後は大きく変わりそうですね。
詳しい内容
株式取得企業:南海電気鉄道株式会社
株式売却企業:近鉄バスホールディングス株式会社、近鉄保険サービス株式会社
取得株式数:661,820株
取得後の出資比率:南海電気鉄道が17.6%→72.9%に
取得金額:非公表
株式取得日:2024年10月1日
南海電鉄は、中期経営計画で「ツーリズム関連事業の強化」を掲げていて、世界遺産の熊野古道や南紀白浜温泉、アドベンチャーワールドなど観光資源が豊富な明光バスはインバウンドビジネスにかかせないものと判断したことから、今回の取得に至った…と発表しています。
実はこの明光バスは、かつて南海と近鉄が株主の座を巡って争った企業でもあります。
1959年(昭和34年)に近鉄が資本参加して以降、長らく近鉄系が親会社でしたが、半世紀の時を経て南海電鉄へ主導権が映ることになります。
写真のように、近鉄バスの中古車をそのまま使用しているケースも見られます。今後は南海バスになるんでしょうか…。
関連リンク
参考文献
南海電気鉄道「明光バス株式会社の株式取得に関するお知らせ」