スプラトゥーン3に追加された「リュウグウターミナル」という新ステージが、JR西日本の京都駅を元ネタに作られっぽい…というのは以前お話しましたね。
駅デザインもさることながら、登場する列車や乗り物、看板に至るまで京都駅そのままなんですよね。
ということで、リュウグウターミナルに出てくる電車・乗り物・設備達を、鉄道マニア目線で事細かく徹底解説していきます!
(画像内のゲームイメージ:©任天堂)
電車
201系
開始直後、0番線を颯爽と通過していく緑の電車。これは間違いなく201系でしょう。
ベースとなった電車がこれ。
実は京都駅は走っておらず、現在は奈良と大阪を結ぶ大和路線にてその姿を見ることが出来ます。
321系
ゲーム中最もよく出てくる、銀と紺にオレンジのラインが入った電車。
この候補には207系と321系があったのですが、ちらっと見えた顔つきから321系の方が有力そうです。
こちらがオリジナルの321系。
2灯ライトが横並びになっていて、ブラックフェイスが下まで覆われているのがゲーム中の電車と同じですね。
京都駅にも「普通/西明石行き」として顔を出します。
もう一つの候補であった207系はこんな電車。
配色は同じですが、ライト周りが207系よりも321系とよく似ているのがおわかりになる思います。
885系(JR九州)
ホーム奥の方にやってくる真っ白なボディの流線型電車。
これは間違いなく九州で走っている885系です。
実車がこちら。窓まわりの青ラインや、側面窓のブラックアウトなどが完コピといっていいほどですね。
九州の電車なので当然ながら京都駅にはやってきませんが、「スプラトレイン」という任天堂とJR九州とのコラボ企画があり、この電車が実際に走っていたので、当時から計画されていたものと思われます。
阪急電車
201系が2度やってきた後、0番線にやってくる機関車牽引の栗色電車。
これは間違いなく阪急電車でしょう。
実車がこちら。
京都駅にはやってきませんが、近くにある烏丸駅や京都河原町駅などで姿を見せます。
尚、比較的新しいタイプの阪急電車は頭に白(アイボリー)の塗装がなされているので、ゲーム中に登場するのは古い方の阪急電車です。
形状的には記事中画像の3300系が最も近しいように感じます。
東風4号(中国)
阪急電車は、このディーゼル機関車の牽引でやってきます。
いわば甲種輸送中の状態なのですが、京都駅に阪急電車が甲種輸送でくるのも鉄ヲタからするとシュールな光景ですね。
阪急電車は軌間が1435mm、京都駅を管轄するJRは1067mmなので、よほどの事情がない限りは走ることがありません。
(よほどの事情があれば、台車を一時的に履き替えて走ることは出来なくもないですが…)
この機関車のモデルは、中国国鉄の東風4号機関車が最も近そうです。
1灯のヘッドライトや、窓下の2灯ライトがそれを感じさせます。
また、窓は日本の電気機関車であるEF81形っぽさもみられ、東風4号にEF81形を足したニュアンスの機関車ともいえそうです。
中国の機関車である東風4号は京都駅にやってきませんが、もう一つのモデルらしきEF81形は、かつて「トワイライトエクスプレス」や「日本海」として京都駅0番ホームにやってきていました。
ワシントン地下鉄
見えづらいですが、リュウグウターミナルには地下鉄駅も存在しています。
ステージ下を見ると、発車標と共にかわいい地下鉄の電車が4線ホームに到着しています。
これは間違いなく、ワシントン地下鉄でしょう。
ご覧のように、顔つきや色合いといいそっくりそのままの形状をしています。
アメリカの地下鉄なので、当然ながら京都駅にはやってきません。
また、細かい部分では地下鉄の駅名標にも注目。
これも間違いなく、烏丸線京都駅のものと思われます。
それにしてもゲーム中ではどう見ても「きょうト」と書かれていますが、現地ではこれで「リュウグウ」と読ませてるのでしょうか…笑
電車の時刻表
電車が出てくるタイムテーブルはこんな感じ。
基本的にオレンジの207系(321系)が最も多く、次点で緑の201系や特急型の885系が続いています。
タクシー・バス
ヤサカタクシー
リュウグウターミナルの外には、タクシーの姿も見えます。
赤色に屋根が白、ほのかに見える四葉のクローバー……アッ……
これは間違いなく、ヤサカタクシーでしょう。
京都で運行するタクシー会社で、三つ葉のクローバーが描かれたタクシーを運行しています。
その中で4台だけが「四葉のクローバー」タクシーで、見ると幸せになれると関西民には有名な話があります。
京都市営バス
タクシーの他、緑のバスも登場。ターミナルというだけあって本当に様々な乗り物がありますね。
これもほぼ100%、京都市営バスがモチーフでしょうか。
駅設備
0番ホーム
ステージで201系などの電車が通過するホームは、京都駅0番ホームですね。
同じ位置から撮影すると似ているのが本当によくわかります…!!
ホームドア(ロープ式)
京都駅につけられている、ロープが昇降するタイプのホームドア。
この形状はJR西日本にしかなく、まず間違いなく京都駅のものでしょう。
路線図
切符売り場と路線図らしき場所が見えますね
ここもおそらく元ネタはこれでしょう。
現実と異なり、ゲームではみどりの窓口が右側、青色の普通切符券売機が左側になっています。
駅員
券売機から少し右手に支線を向けると、駅員っぽいクラゲや「鉄道案内所」と読めなくもない窓口が見えます。
これも元ネタは京都駅改札口のここですね。いや~開発チームはよく観察してるな…そっくりですね。
京都劇場・劇団四季
京都劇場の看板や、劇団四季の演目「ライオンキング・オペラ座の怪人・WiCKED」のポスターらしきものも見られました!
おわりに
スプラ3の新ステージ「リュウグウターミナル」が昨日発表されましたが、皆さんが言われているようにまんま京都駅です!笑
鉄道マニア目線で見ても、以下の図解した要素から驚きの再現ぶりであることがわかります。流石は任天堂🙄 pic.twitter.com/18OIkKxvlR
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) May 17, 2024
リュウグウターミナルの元ネタ解説、いかがでしたでしょうか。
Twitterでこの話を取り上げた途端大きくバズり、鉄道界隈以外にもゲーム系の方面からも注目度が高いのが伺えます。
下記に関連ツイート(ポスト)も置いておきますので、よければご覧になってみてくださいね。
関連ポスト
スプラの新ステ「リュウグウターミナル」が京都駅完コピと話題ですが、
ここは京都劇場やし
ライオンキングやし
オペラ座の怪人やし
WICKEDやし
クオリティ高すぎるw pic.twitter.com/7JtUGNIxL1— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) June 2, 2024
実在する方のリュウグウターミナルに行ってきたよ#Splatoon3 pic.twitter.com/HjVKpQQy8j
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) June 5, 2024