北総鉄道は、現在西白井保守用基地にて公開保存している初代車両7000系「げんこつ電車」を、2023年2月20日をもってシートをかけ非公開にすると発表しました。
15年ぶりのお披露目イヤー
同系列はトップナンバーである7001号車が、西白井駅からも見える高架下で公開保存されていました。
2007年に引退後はカバーがかけられて見ることが出来ない状態でしたが、2022年4月より北総鉄道の開業50周年を記念して、15年ぶりにカバーが取り外され公開されていました。
げんこつの由来
「げんこつ」の由来はΣ形状の前面スタイルが、拳の「げんこつ」の形っぽいというのがその理由です、
日本の電車史において唯一無二のもので、下の視界が良く事故を未然に防げるメリットがあるのですが、当時の文献を読むと車両設計にあたって「高雅にして清新な鉄道にふさわしいものをモットーに作った」とあります。
結構何度も「高雅にして清新な鉄道にふさわしいもの」と書かれているので、当時相当気合の入ったデザインだったのだと思います…笑
ただ、やはりこの形状は製造が難しかったらしく、2023年に至るまでこの形状の電車は出てきていません。
関連リンク
参考文献
北総鉄道「西白井保守用基地に保存している7000形車両のシート掛けを実施します」
日本鉄道車輌工業会「車両技術 (144)」1979-06