南海電鉄は、運賃値上げ時の投資計画を国土交通省への申請書類にて発表してます。
それによると、1000系の床下機器を2024年度から順次実施すると発表がありました。
・令和5年度で更新が終了する9000系車両(導入:昭和59~62年度)に続き1000系車両(導入:平成3~13年度)を令和6年度から順次、床下機器のリニューアル工事を実施する。
出典:国土交通省 1)
床下機器という間接的な表現になっていますが、おそらくはVVVF装置など足回り関係でしょうか。
(情報提供:@zattap様)
先輩に続くか
南海1000系は、増加するインバウンド観光客への対応の為に2016年頃から行先表示器のフルカラーLED(および4ヶ国語化)と車内ディスプレイモニタの取付を行ってきました。
しかしながら走行機器などは1992年に登場したままの状態で、VVVFインバータも落成時のGTO素子のままでした。
先輩にあたる9000系はチョッパ制御でしたが、2018年度から日立製のIGBT-VVVFインバータに換装されています。
「先輩」を踏襲するとなると、1000系もまた同じものが搭載されるのでしょうか。
ラピートはどうなる?
1000系が終わると、時期的に次は1994年製であるラピートの番です。
しかしながら、南海はなにわ筋線の計画が現在進んでおり、非常用扉を持たなず地下線への乗り入れが困難と思われるラピートの処遇については今ひとつハッキリしません。
難波発着便として数本は存置し、残りの編成については廃車や転属を行うのか、それとも全編成をそのままにしておくのか…。1000系に続いてこちらも注目ですね。
関連リンク
参考文献
- 国土交通省「南海電気鉄道株式会社における運賃改定申請について(運輸審議会ご説明資料)」、2022年11月1日
- note「2024年度より、南海電鉄1000系を機器更新実施など」@zattap、2023年1月25日