天理教は、信徒向けのサイトにて「天理行きの臨時列車の一部が近鉄の事情によって取り消しになった」とアナウンスしています。
臨時列車の取り消しはイベント催行側の事情で取り消されることがありますが、鉄道事業者側の事情によって取り消されるのは珍しいケースです。
いったい何があったのでしょうか
取り消しになった便
今回取り消しになったのは、天理教月次祭にあわせて7月26日に運行される急行です。
【京都→天理】
9:33→10:38
10:24→11:23
10:56→12:03
【天理→京都】
12:43→13:44
13:08→14:14
14:08→15:14
【大阪難波→天理】
9:14→10:12
10:01→10:56
【天理→大阪難波】
急行2本(時刻不明)
コロナ?
近鉄はここ数日、助役が運転業務を遂行しているとの目撃情報があります。
(列車区の)助役というのは元運転士さん等が昇進する役職のことで、運転免許を保有している方もいるので何らかの事情で運転士さんが居ない場合、突発的な電車の運転に対応することがあります。
助役は、部下の指導や育成を行い、職場を統率する重要な役職です。
駅係員が所属する駅の助役は、お客様応対、構内巡視、券売機の締切立会い等を行います。
乗務員(運転士・車掌)が所属する列車区の助役は、乗務点呼、訓練、添乗指導等を通じて、事故防止・安全輸送・お客様サービスの向上を図っています。出典:近畿日本鉄道「運輸の仕事について」
この”何らかの事情”が、ここ数日急拡大しているコロナウイルスによるものではないか…との見方があります。
流石に数人が休んだ程度では、通常業務の範囲(休日の運転士さんを代わりに出勤させるなど)で対応して回すことが予想されますが、助役がわざわざ運転業務を行うというのは相応数の運転士さんが何らかの理由で出勤できないことが背景にあるのではないでしょうか。
近鉄も人数こそ明らかにしていないものの、7月18日付けで
・奈良線・京都線・橿原線・天理線で乗務する運転士
・奈良線・京都線・天理線で乗務する運転士
・奈良線で乗務する運転士
・京都線・橿原線で乗務する運転士
が、コロナウィルスに感染したというリリースを発表しており、これ以外にも
・6月30日
・7月2日
・7月14日
・7月22日
にも同様のリリースを出していることから、西大寺列車区で感染者数が拡大している説を強化するものとなっています。
関連リンク
参考文献
天理教「【重要!7月22日更新】7月月次祭 京阪神方面-天理間 臨時列車案内」