【近鉄】37年ぶりに公開された「東信貴ケーブル」を見てきました

【近鉄】37年ぶりに公開された「東信貴ケーブル」を見てきました

以前も少し取り上げたのですが、近鉄生駒線の信貴山下駅前には東信貴ケーブルカーが保存されています。

前に訪れた時にはまだ準備中の姿だったのですが、本格的な設置が行われたようなので、前回の「竜田川駅」来訪のついでに見てきました。

 

前回から2年

東信貴鋼索線(ケーブルカー)は、1983年に廃止されたケーブルカーです。

車両は長らく地元の三郷北小学校において屋根付きで保存されていたのですが、新たに「ふるさと納税+クラウドファンディング制度を活用して信貴山下駅へ里帰りさせる…」というプロジェクトを立ち上げ、合計232万円を集めて移設されました。

こちらが移設されたケーブルカー「コ9形」。2020年3月28日にお披露目となりました。

コ9形の車内。昭和8年製の車内は当時らしい木造車両。ケーブルカーとしては珍しくロングシートも備わっています。

蛍光灯は今回の移設にあたって後付されたのかと思いましたが、廃止直前の写真を見ると当時から備わっっていたもののようです。

2年前に訪れた際にはまだ養生が行われた状態で、車体の全容がはっきりとわかりませんでした。

移設にあたっては案内看板も設置。車両の概要や移設の経緯が書かれています。

ケーブルカーなのでちゃんと斜面に沿ったデザインとなっています。平衡感覚がバグりそう…

1933年製造された車両なので、随所にリベットが打ち込まれています。

尚、車内公開に関してはコロナの影響で延期しているとのこと。

 

 

ケーブルカーの場所について

元々ケーブルカーが通っていた場所は、現在は道路になっています。

幅広い道路がそのまま真っすぐ坂道を登っていく構図は、まさにケーブルカーがあったことを思わせる風景ですね。

設置場所の関係はこんな感じ。ケーブルカーは信貴山下駅改札左手あたりにあったと思われますが、場所の関係で右手に移設されました。

これからも三郷町の象徴として、末永く愛される存在になるといいですね。

 

東信貴鋼索線 諸元表

開業 1922年5月16日
廃止 1983年8月31日
総延長 1.7km(単線)
信貴山駅~信貴山下駅
軌間 1,067mm
電化方式 直流
運転速度 2.83 m/s
勾配 最大217‰
平均125‰
車両形式名 コ9形
車体寸法 (長さ)10.38m x (幅)2.405 m x (高さ)4.075m
車体製造 藤栄田造船所(現在の三井造船→三井E&S HD)
1933年。近畿車輛にて1960年更新
定員 116名
車両自重 10t
巻き上げ機 黒崎電機製作所製
1921年

※黒崎電機製作所とは、大阪市天満与力町に本社を置いていた資本金45万円の株式会社。設立明治32年。
以上の情報は下記参考文献、およびその元となった「工業年鑑」昭和4年版による

 

関連リンク

【37年ぶり】東信貴ケーブルが信貴山下駅で公開へ!232万円の寄付金を集める

日本初のケーブルカー、「生駒ケーブル」に乗ってきました

【和歌山】紀三井寺にケーブルカーを建設中

 

参考文献

鉄道ピクトリアル No.425 1983 12「63年の生涯を閉じた近鉄東信貴鋼索線」中川浩一



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