南海電鉄は、2022年度の事業計画書を発表しました。
先に記事に書いたJR北海道やJR四国のような趣味的に目立った施策はありませんが、ただ一点だけ「天空」の新型車両かのようなイメージ図が登場しています。
2000系「天空」?

それがこちら。赤・緑・黒のトリコロール配色な電車は、まさに天空そのものですね。
今回は4両編成のように見えますが、前面形状からすると2000系の改造車でしょうか。
現在運行されている「天空」は、2000系の先輩となる22000系ズームカーを改造した電車で、2009年に登場しました。
「天空」は2両だけで、保安上の理由から難波方に自由席車として2000系か2300系を繋いで運行しています。
果たしてこの新型天空は2台体制での運行用なのか、それとも初代天空を引退に追いやる存在なのか…注目ですね。
ズームカーとは
南海高野線で運行されている、短い電車の愛称。
橋本~極楽橋間では急勾配・急曲線で1車両が17mでないと入線出来ないことから、このような仕様になっています。
一方、難波~橋本間は一般的な電車のサイズである20mの電車が行き来しており、そのどちらもを行き来できる電車がまるで広角・望遠を両方使えるズームレンズのよう…という比喩表現から名付けられました。
現在運行されている2000系は3代目、2300系は4代目ズームカー。「天空」は2代目ズームカーを改造したものです。
関連リンク
参考文献
南海電気鉄道『新中期経営計画「共創 140 計画」について』