京阪電鉄の香里園~枚方公園間において、高架化事業がスタートしています。
現在は用地買収の段階で着工は2022年度から、事業完了予定は2029年(令和11年)を予定しており、大阪府のサイトによると現在の進捗率は9%とのことです。
高架化の対象は京阪電車ですが、どちらかというと沿線自治体である寝屋川市や枚方市、統括する大阪府としてのプロジェクトの側面が強くなっています。
今回の高架化工事で、香里園・光善寺・枚方公園の3駅が高架駅へ切り替わり、20箇所の開かずの踏切が解消される予定です。
開かずの踏切とは
国土交通省が指定した、ピーク時の遮断時間が40分以上に渡る踏切のこと。車や歩行者の円滑な行動を妨げ、円滑な交通の阻害になるとして国単位での除却が進められています。
また現在、原則的に踏切の設置は禁止されています。
完成イメージ
香里園
出典:大阪府「都市計画事業 京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」
今回の高架化事業で、最も大きいターミナル駅となる香里園駅の様子です。
現在の香里園駅は2面4線で緩急接続や待避駅を行っていますが、引き続きこの機能は維持される見込みです。
光善寺
出典:寝屋川市「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業に係る環境影響評価準備書等の説明会」
光善寺駅の様子。
光善寺駅は急曲線の最中に駅があり、カントが顕著な駅ですが、高架化以後もこの曲線は維持される見込みです。
枚方公園
出典:寝屋川市「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業に係る環境影響評価準備書等の説明会」
「ひらパー」に近い枚方公園駅。オーソドックスな相対式ホームになるようですね。
高架化区間概要
・場所:寝屋川市幸町~枚方市岡南町
・対象駅 香里園駅・光善寺駅・枚方公園駅
・事業延長:約5.5km
・除却踏切:21箇所(うち、20箇所が開かずの踏切)
・事業費用:1067億円(財源にはガソリン税や自動車重量税などが充てられます)
京阪本線寝屋川市駅から枚方市駅間の平面区間における21箇所の踏切(このうち、20箇所が「開かずの踏切」)を除去するため、連続立体交差化に向けた調査・検討を、大阪府、寝屋川市、枚方市及び京阪電気鉄道株式会社と協働しながら進めています
出典:寝屋川市
参考文献
大阪府、寝屋川市、枚方市、京阪電気鉄道株式会社「都市計画事業 京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」
寝屋川市「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業に係る環境影響評価準備書等の説明会」
枚方市議会議員 ばんしょう映仁 活動ブログ「京阪本線連続立体交差事業の進捗状況について 〜枚方市議会 建設環境委員協議会にて」