出典:https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/03/page_14028.html
JR西日本は、117系列車を用いた長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」を2020年春にデビューさせる意向をニュースリリースで明らかにしました。
営業区間は京阪神エリア~山陽・山陰の予定で、大阪~出雲市の乗車料金を1万円前後とする見通し。
87系「トワイライトエクスプレス瑞風」の登場時からデビューを示唆され、JR西日本 来島社長のいう「もっと気軽に乗れる寝台列車を」というコンセプトで誕生した車両です。(但し、今回のリリースでは「寝台」という語句を使用しておらず、詳細は不明です。)
これまで車内のコンセプトについてはアナウンスがありましたが、外観デザインについては初めての公表となります。
「JR西日本グループ中期経営計画2022」において、鉄道事業の事業戦略として、地域との対話と連携を通じ、観光を中心として西日本各エリアの活性化に貢献することを掲げています。その一環として2020年春の運行開始に向けて準備を進めております「新たな長距離列車」の列車名・エクステリア・設備愛称名が決定しましたのでお知らせします。
出典:https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/03/page_14028.html
同列車は京阪神エリアから山陽・山陰方面を結ぶ。豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」よりも手軽に乗れる列車に位置づける。運行区間や料金の詳細はこれから決める(中略)
ウエストエクスプレス銀河は片道5~10時間ほどの乗車時間を想定しており、夜間の運行も視野に入れているという。大阪市から島根県出雲市までの乗車料金は大人1人あたり1万円前後に設定する見通しだ。
出典:「20年春運行開始の長距離列車 JR西日本が名称決定 」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42679230Z10C19A3LKA000/
外観
出典:https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/03/page_14028.html
今回の117系長距離列車には上品で美しい「瑠璃紺色」を採用。西日本が誇る美しい海や空を表現した、とのことです。
ベースとなる117系車両がこちら。現在滋賀・京都を走るタイプと和歌山を走るタイプがあり、どちらをリニューアル対象とするのかなどはわかっていません
出典:https://www.westjr.co.jp/press/article/items/190319_01_ginga_1.pdf
今回制定されたロゴマークとヘッドマーク。川西康之氏がデザインを手がけられました。
「銀河」の文字やヘッドマークが非常に洗練されていて美しいものになっていますね…!デザインコンセプトについては以下のように説明されています。
西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインすることで、「WEST EXPRESS 銀河」が 魅力的な地域とお客様を結ぶ列車であることを表現しています
出典:https://www.westjr.co.jp/press/article/items/190319_01_ginga_1.pdf
ちなみに、JR西日本管内に「銀河」の名称の電車が走るのは、大阪〜東京間で2008年3月まで運行されていた「寝台急行 銀河」以来、12年ぶりの名称復活となりますね。
偶然か必然か、かつて運行されていたブルートレイン(寝台特急)や「銀河」の名、瑞風と対になるような名称やカラーリングなど、往年のブルートレインファンからの評価も高そうな車両となっています。
車両構成
車両は6両編成。寝台特急サンライズエクスプレスのような「ノビノビ座席」を備えています。
ニュースリリースでは「寝台列車」という語句を使用していませんが、東洋経済の記事では寝台車を前提としての利用を考えているような言動が見られます。
1号車:ファーストシート(グリーン車指定席)
2号車:クシェット(女性席、ノビノビ座席)
3号車:ファミリーキャビン(コンパートメント)
明星(フリースペース)
4号車:遊星(フリースペース)
5号車:クシェット(女性席、ノビノビ座席)
6号車:プレミアルーム(グリーン車個室)
彗星(フリースペース)
参考文献
JR西日本「新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について」
https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/03/page_14028.html
同ページ説明用PDF
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/190319_01_ginga_1.pdf