一つのモノのイメージを、一瞬にして変えてしまうのがデザインだ。
具体的にはフォントやロゴ使用の制式を定め、適所にそれを配置していく…といえばわかりづらいだろうか。
デザインがもたらす効果の終着点は、感動である。
デザインには気を配ってきた
そもそも、私がフォントに注目するようになったのは2007年頃。
この頃は、京阪電鉄がサインシステムのリニューアルに取りかかろうというところで、これまでの白背景に青地の野暮ったい駅看板から一転、フルティガーと新ゴを前面に押し出した、スタイリッシュなデザインへと置き換わった。
このサインシステムは、現在でも評価が高いように思う。
うちの母は「京阪は田舎でダサいイメージだった」と回顧しているのだが、2015年に非鉄女性の友人に京阪のイメージを訪ねてみると「おしゃれでカッコいい。京阪のおしゃれな二階建ての電車に乗って京都に行きたい!」という。
一世代前と現在とで何が変わったかというと、まさしくそれは京阪電鉄のCI戦略であり、企業が持つイメージなのだ。
サインシステムとは本当に偉大だ。
それだけで駅が持つ雰囲気や世界観までも変えてしまい、企業イメージもあっという間に変えてしまう。
その京阪電鉄の戦略を真似て、私もデザインには気を配い、なにわの地下鉄と切磋琢磨してきた。
ロゴとWebサイトの制定書体を「Telavision」というフォントに統一、
おかげさまで、今では「鉄道サイトらしくなくスタイリッシュ」との声を頂いているほどだ。
デザインが美しいと、その分野に興味のない人をも呼び込む事が出来る。要は「第一印象が良い」ということだ。
それは、まさに私が掲げている「Invitation to Subway Life.」そのものである。
矢田鉄さんの動画はまさに鉄道動画の革命児
矢田鉄さんの動画というのは、従来の野暮ったい鉄道動画のイメージの革命とも言えるべき存在であるように思う。
鉄道動画というのは、大抵は電車がただひたすら映る動画であったり、もしくは音のクオリティは高けれど、そこに入るキャプチャなんかはMSゴシックやメイリオで殴り書きしたようなモノが多かった。
鉄道動画で人気の「迷列車で行こう」シリーズも、デザイン的観点から見ると稚拙なものが多いし、非鉄道ファンから見ると人工音声も相まって、独特の”入っていきにくさ”がある。
ところが、彼は高音質とデザイン性を両立させたのだ。
そのUI(ユーザーインターフェース)のデザインの作り込みは、惚れ惚れするほど美しい。
音質も申し分ないし、「近鉄の回りくどい放送シリーズ」を見るに、ユーモアセンスにも長けている。
動画制作の為にフォントへも積極的に投資をしているようで、そのクオリティの高さが一際に際立っている。
影響を受けて再参入の可能性
私も、かつては動画製作を掲げて活動していた時期もあった。上記画像はその際に使う予定であったUIのモデルだ。
しかし、動画というのは「録音→取り込み→編集→アップロード」の長い工程があって、凄く時間のかかる作業である。
https://www.youtube.com/watch?v=mO965z5-vW8
上の動画はかつてチャレンジした際の作品。
一度作ってみてよくわかったのだが、特に異なるビットレートの動画をつなぐと画質が乱れたり、音が動画とズレてその修正に追われる…など、とにかく動画というのは手間がかかる。
その時間があるなら、私はOsaka-Subway.comの記事を書いて拡充させたかったので、これまでは後回しにしてきた。
しかしながら、最近は本サイトの記事の拡充や、矢田鉄さんの影響も受け、動画熱がまた高まってきている。
再参入をする日も近い…かも?
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