「鉄道ファン誌」も間違える?日本初の発車メロディは新宿ではなく京阪淀屋橋駅という話(今のところ)

「鉄道ファン誌」も間違える?日本初の発車メロディは新宿ではなく京阪淀屋橋駅という話(今のところ)

著名な鉄道ファン誌ですら間違えることがあるんですね……

以前からお世話になっているにょほほ電鉄さんが発信されていますが、雑誌「鉄道ファン」の2018年5月号に、

新宿駅と渋谷駅に,日本で初めて「発車メロディ」が採用されたのが,約30年前のことです

出典:https://railf.jp/japan_railfan_magazine/2018/685/685-136.html

という文が掲載されています。

しかしながらこれは誤りで、「元祖発車メロディー」は現在確認できる中だと京阪電鉄(淀屋橋駅)になります。

 

長らく使用され続けた発車メロディ

1971年8月、淀屋橋駅で使われたのが最初…と”現在確認できる資料から”はそう言われているようです。

少なくとも「30年前(1989年)の新宿・渋谷」という説は誤りです。

ちなみに、1951年に豊肥本線豊後竹田駅にて滝廉太郎の「荒城の月」をレコードで流していたという記録があるそうです 1)が、発車メロディとはやや趣旨が異なるため2023年現在京阪電鉄を「最初の発車メロディ」として掲載しています。

淀屋橋駅に導入されたのは、現在淀駅の臨時特急発車メロディとして採用されている「フィガロの結婚」と、一般車用のメロディの2種類でした。

「フィガロの結婚」については1996年に「牛若丸」へと変更されましたが、一般車用については長らく使用され続けていました。

 

 

メロディについてはこちら。前半に「一般車用メロディ」、後半に「特急用メロディ 牛若丸」が流れます。

 

京阪電鉄の名誉のために、インターネット上にて残しておきます。

 

 

 

参考サイト・文献

  1. 好評の「荒城の月」豊後竹田駅 放送を始めて十二年”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社): p. 8. (1963年4月26日(朝刊))
  2. レファレンス協同データベース「駅のホームで流れている特色あるメロディはいつ頃から始まったのか」
  3. 鉄道のサウンドブランディング戦略(1)」小松 正史(京都精華大学教員)
  4. 犬耳書店「駅メロディの誕生と歴史」
  5. 「駅メロ ! THE BEST」』塩塚博、扶桑社、2013年
  6. 「音鉄 -耳で楽しむ鉄道の世界-」片倉佳史、ワニブックス、2016年
  7. 「スルッとKANSAI サウンドコレクション Vol.2」
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