【富山ライトレール】2020年春以降、ライトレール区間を77年ぶりに富山地方鉄道が運営へ

2006年に開業した富山ライトレールは、新幹線建設で高架化した富山駅下を介して現在の富山地方鉄道と接続する計画が発表されていますが、富山駅北~岩瀬浜間の運営を2020年に富山地方鉄道へ移譲する方針であることを、富山のローカル新聞である「北日本新聞」社が報じています。

 

富山駅周辺で進められている路面電車の南北接続事業が完了した2020年春以降、富山地方鉄道が全車両の運行を担う方向で富山市、富山ライトレールと協議していることが、関係者への取材で分かった。ライトレールは鉄道資産を保有する会社になる可能性が高い。運賃は現在と同じ「200円均一」を軸に調整される見通しで、国への認可申請に向け、3者は早期の合意を目指している。(中略)

事業の完了に備え、市と両社は運行形態などに関して協議を続けている。南北で異なる運行主体については、合理化のため一つにすることで一致しており、民間企業の富山地鉄に集約するのが現実的な選択肢となっている。ライトレールは自社保有の施設を管理することになる見込みだ。(中略)

変更した場合、複雑な割引制度を見直さなければならない上、運賃収受システムの改修も必要になる。料金を維持する方が効率的で、利便性も高いことから、200円均一を有力案に話し合いを進めているとみられる。

出典:北日本新聞『路面電車運行を地鉄に集約 富山駅南北接続後』
http://webun.jp/item/7470675、2018年6月15日

 

富山ライトレールは第三種鉄道事業者へ

北日本新聞の報道では「ライトレールは施設を管理する見込み」と書かれていることから、富山ライトレール社は第三種鉄道事業者に、富山地方鉄道が第二種鉄道事業者となる模様です。

富山ライトレールは、第二種鉄道事業者の富山地方鉄道から施設利用料を受け取る仕組みになります。

これは、大阪メトロのコスモスクエア~大阪港間などと同様のスタイルです。

 

77年ぶりに富山地方鉄道の車両が帰ってくる

この区間は1923年に富岩鉄道が開業させ、1941年に富山鉄道(現在の富山地方鉄道)に譲渡された路線です。

更に当時戦時中の港として重要性が高まりつつあった岩瀬港への輸送ルートとして、1943年に戦時買収で国有化され、富山港線となりました。

すなわち、約77年ぶりに富山地方鉄道が運営に復帰し、77年ぶりに富山地方鉄道の車両が同区間を駆け抜ける(一部だけルートが異なります)ことになります。

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