【京阪】2018年度本決算は増収減益へ。『プレミアムカー効果』は2億6千万円を計上

2018年5月9日、京阪ホールディングス株式会社は「2018年3月期 本決算」(4月1日から1年間の営業成績)を発表しました。

今回の決算は1年の総まとめ決算である「本決算」であり、ここで出た数値が1年の売上データとして計上されます。

だいたいの鉄道系企業がこのスケジュールで発表しており、京阪電鉄も同じスケジュールとなっております。簡単に言うと、3月31日締めで出した数字を5月9日に発表した…ということになります。

今年1年の京阪電鉄の決算内容はどうだったのでしょうか。見ていきます。

 

ホールディングス全体

 売上高(営業収益)  営業利益  経常利益  当期純利益
 2017年度 3029億1700万円 323億4300万円 303億3500万円 226億3600万円
 2018年度 3222億7600万円(+6.4%) 314億5800万円(△2.7%) 296億3000万円(△2.3%) 227億1200万円(+0.3%)

※営業利益…本業の収益の部分。経常利益…本業以外の収益/費用を加減算した数字。
当期純利益…経常利益から単発的に発生した収益/費用と法人税を計上した数字。

売上高は前年度比で6.4%増の3222億7600万円、営業利益は前年度比2.7%減の314億5800万円と増収減益となっているものの、当期純利益については6年連続で過去最高を更新するなど、好調ぶりが伺えます。

業績発表から一夜明けた5月10日の東京株式市場では、前日終値が3415円から年初来高値を更新する3615円で引けるなど株価も好調でした。

京阪ホールディングスの主要事業は、鉄道などの「運輸業」、マンション販売・ビル経営などの「不動産業」、百貨店などの「流通業」の3事業の他、琵琶湖観光船ミシガンなどのレジャー業なども行われています。

今回は、その中でも主要3事業について取り上げます。

 

運輸業:プレミアムカーは2億円の増収に寄与

営業収益(売上高)  前年度比 営業利益  前年度比
2017年  944億400万円  99億7600万円
2018年  922億6200万円  △2.3%  91億8000万円  △8.0%

運輸業については減収減益となりました。

プレミアムカーがあるのに何故…?と思われるかもしれませんが、京阪宇治交バスがスタートさせた、介護事業の「京阪ライフサポート社」を関西電力に売却した事が、減収要因となっている模様です。今期はこのマイナスを埋める事が出来ませんでした。あわせて、新車投入などの減価償却費の増加などもあるようです。

一方で、2017年8月よりスタートさせて半年ほどが経過したプレミアムカーおよびライナーの増収効果は2億6700万円でした。半年でこの数字ですから、年間ベースだとおおよそ5億円ほどの運輸収入をもたらすことになります。


 

不動産業:好調

出典:長谷工アーベスト『ファインシティ王子神谷 公式サイト』(2017年11月14日参照)

 

営業収益(売上高)  前年度比 営業利益  前年度比
2017年  940億1400万円  144億9100万円
2018年  1131億3200万円  +20.3%  153億1600万円  +5.7%

 

不動産業については、3Qに引き続いて大幅な増収減益となっています。

不動産販売業においては住宅地「京阪東ローズタウン」、「ローズプレイス瀬田唐橋」、分譲マンション「ザ・レジデンス東三国」「キセラ川西オリヴィエ」を販売したほか、首都圏においても積極的な事業展開に努め、「ファインシティ王子神谷リバー&フォレスト」「ザ・ファイン築地レジデンス」「ファインシティ千⾥津雲台」などを販売しています。

また、不動産賃貸業においても「JCB札幌東ビル」を買収して「京阪横浜ビル」として賃貸を開始したり、京阪淀車庫拡張用地を転換して、物流施設「京阪淀ロジスティクスヤード」を開業させています。

これらの営業努力の結果が実を結び、前年度に引き続き増収を維持しています。

 

流通業:微増

営業収益(売上高)  前年度比 営業利益  前年度比
2017年  984億9300万円  26億3600万円
2018年  1007億900万円  +2.2%  28億4500万円  +7.9%

流通業は増収増益です。サービスとしては京阪百貨店、京阪モール、フレスト、Sweets boxがここにあたります。

内訳は百貨店事業が1億5700万円、フレストなどのストア事業が10億3800万円、京阪モールなどのショッピングモール経営が17億5800万円のそれぞれ黒字となっています。京阪百貨店は意外に利幅が少ないのが印象的でした。

 

 

関連リンク

【京阪】2018年3月期3Q決算は増収減益へ。鉄道などの運輸収入が好調も介護事業の売却損を計上

【京阪】2018年3月期2Q決算は増収減益へ。プレミアムカー効果は今期では現れず

 

参考資料

京阪ホールディングス『2018年3月期 決算短信』
<http://www.keihan-holdings.co.jp/ir/library/pdf/2018-05-09_kessan.pdf>

京阪ホールディングス『2018年3月期 決算補足資料』
<http://www.keihan-holdings.co.jp/ir/library/pdf/2018-05-09_kessan-hosoku.pdf>

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